『認知心理学研究』第16巻 第1号

『認知心理学研究』 第16巻 第1号(平成30年8月)

目次

  • 原著/再認テスト時の学習項目と妨害項目の類似性がテスト効果の生起に与える影響(長 大介)

  • 学会参加報告/2017年度日本認知心理学会と韓国認知生物心理学会の交流:韓国大会への若手研究者派遣事業・報告(日本認知心理学会国際交流委員会)

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Abstract

原著/再認テスト時の学習項目と妨害項目の類似性がテスト効果の生起に与える影響

長 大介(法政大学大学院人文科学研究科)

 テスト効果とは学習項目をテストすることが学習項目を繰り返し学習することよりも長期的な保持をもたらす現象である.この現象は学習時の処理文脈を再現しながら初期テストに取り組むことによって生じると考えられている.本研究では学習項目と妨害項目の音韻的,形態的類似性を操作することによって,初期テストにおいて学習時の処理文脈を再現することがテスト効果に及ぼす影響を検討した.はじめに実験参加者は学習項目を学習し,続いて学習項目の再学習もしくは初期テストに取り組んだ.最後に直後,もしくは1週間後に最終テストを行った.その結果,妨害項目と類似した学習項目にテスト効果が生じた.さらに処理文脈の再現の指標として測定した妨害項目の記憶成績にも学習項目と同様に類似性の影響が認められた.これらの結果はエピソード文脈説を支持するものであり,初期テストにおいて学習時の処理文脈を再現することがテスト効果の生起にとって重要な役割を果たしていることを示唆している.
キーワード:テスト効果,エピソード文脈説,再認

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