日本認知心理学会について
認知心理学とは人間の心、特に知覚、記憶、思考、言語、学習、意思決定、行動選択などの認知の働きを解明することを目的とする心理学の一分野である。近年は、発達心理学、社会心理学、臨床心理学、神経心理学の周辺領域のみならず、哲学、工学、医学、芸術学などの広範な学問領域へも接点を広げている。さらには、産業界などとの連携も深まってきており、人間の知的な心の働きに関する学問分野として、今後も、ますます研究の進展が期待されている。
日本認知心理学会は、認知の働きに興味を持つ心理学者、関連分野の研究者、社会で認知に関連する実践を行う研究者、開発者などが集い、新しい発見を目指す場である。
2021年6月現在、800名を超える会員を擁し、年に1回の大会を開催し、年に2回の機関誌の発刊を行っている。また8つの研究部会に対する財政的補助を行っている。
さらに、本学会の会員であるかどうかに関係なく日本における独創的な研究に対して独創賞を授与し、日本認知心理学会大会における優れた研究発表に対しては優秀発表賞を授与している。また、機関紙に投稿された論文の中から、優秀な論文を選考し、優秀論文賞を授与している。