7 国際: 2013年10月アーカイブ
Authors: Ryoma Yamada, & Yukio Itsukushima
Title: The effects of schema on recognition memories and subjective experiences for actions and objects
Journal(書誌情報): Japanese Psychological Research, Volume 55, Issue 4,
pages 366-377, October 2013
doi: 10.1111/jpr.12016
Abstract:
We examined how the schema affects recognition memories and subjective experiences for actions and objects. First, participants watched consecutive slides that described a man in the kitchen. In the slides, the man performed schema-consistent actions and schema-inconsistent actions, and schema-consistent objects and schema-inconsistent objects were left in the kitchen space. After watching the slides, participants completed a recognition test, a remember/know test, and a Perception/Thought/Emotion/Context questionnaire. For objects, the discrimination between targets and distracters was more accurate for schema-inconsistent items than for schema-consistent items, owing to perceptual, thought, and emotional recollections for schema-inconsistent object targets. For actions, schema-consistent targets were more frequently recognized than schema-inconsistent targets, with more remember judgments based on perceptual and contextual recollections. While
item-specific information of schema-inconsistent targets could be elaborated for objects, the perceptual details and the contextual relationship of schema-consistent targets could be elaborated for actions. We also found less false recognitions for schema-consistent action distracters than for schema-consistent object distracters. The retrieval of the perceptual details of schema-consistent action targets could prevent false recognitions for schema-consistent action distracters.
著者Contact先の email: ryom_cc@yahoo.co.jp
日本語によるコメント: 日常的な場所において,スキーマが再認記憶と想起意識に及ぼす影響を,行為と物品で比較検討した。行為と物品ともに,その場所のスキーマに一致するターゲットと一致しないターゲットを画像で提示した。結果,物品ではスキーマ不一致ターゲットの方が再認されたのに対し,行為ではスキーマ一致ターゲットの方が再認された。どのような場面かを把握するために,スキーマ不一致行為ターゲットの精緻化が抑制されたと考えられる。スキーマ一致妨害刺激に対する虚再認が物品よりも行為で生じなかったのも,スキーマ一致行為ターゲットが精緻化されたために虚再認が生じにくかったことが原因と考えられる。
日本認知心理学会会員の皆様 国際交流委員会よりお知らせです。 2013年6月から皆様にご利用いただいております 国際ジャーナル掲載情報の 会員メーリングリストおよび認知心理学会サイトでの広報 ですが,10月より、下記のように運用方法を変更させて いただくことになりました。 1) <IJPaper@cogpsy.jp> に投稿された国際ジャーナル掲載情報は その都度、認知心理学会のサイトに掲載されます. その際,複数の論文掲載情報がまとめて送られてきた場合にも 1論文1記事として掲載いたします. 2) メーリングリストでの広報は月に1回とし, 一か月分の掲載情報をまとめて,翌月はじめに送信いたします. *変更に至った経緯は以下の通りです。 当システムの運用開始後,国際ジャーナル掲載情報が集中的に 配信された際に,大量のメイルが送られてくることに対して, 一部会員の方からご意見をいただきました(他のメールが埋もれる、 迷惑メールに分類されるなどの問題があるとのご主旨でした). また、複数の掲載情報をまとめて送ってこられる方もいらしたことから, 皆様へのご迷惑を最小にしつつ,かつ掲載情報としての公平性と有効性を 保つために,国際交流委員会で対応策を検討し,上記案を作成しました. その後,事務委託をしている国際文献社に対し,上記作業の可能性と コストを確認し,上記作業を含む契約とすることについて 常務理事会および理事会でご承認を得ました. 以上から,当面,上記の方法で運用していきたいと考えております。 ご意見等ございましたらお寄せいただければ幸いです。 今後とも、皆様のご投稿をお待ちいたしております。 どうぞよろしくお願いいたします。