日本認知心理学会公開シンポジウム

豊かに、良く生きるための認知心理学



ビッグデータ、インタビュー、縦断研究、脳活動などのデータをもとに、心理学の研究が社会にどのように役立てられ、役立ちうるかを話します。



2017年11月25日(土)13:30-17:00

九州大学箱崎文系地区 202講義室

福岡市営地下鉄箱崎九大前駅より徒歩10分 箱崎キャンパスマップで緑色12番の建物です。

http://www.kyushu-u.ac.jp/f/28544/hakozaki_jp_2.pdf



参加費無料・事前申込制 定員117名



企画・司会:光藤 宏行(九州大学)

挨拶:乾 敏郎(追手門学院大学)



13:30-14:30 犯罪捜査における認知心理学の役割 大上 渉(福岡大学)



犯罪捜査の行方は「記憶」が鍵を握っている。事件現場で起きたことを把握するには、関係者の供述が貴重な情報源となる。供述とは、目撃時の記憶を思い返し言葉にしたものであり、記憶のプロセスそのものである。また、捜査が進めば、被疑者に対しポリグラフ検査が行われることもある。犯人は犯行状況を詳細に記憶している。もし被疑者が事件の詳細を記憶していれば、犯人である可能性が高まる。このことを明らかにするのがポリグラフ検査である。この講演では、犯罪捜査において、記憶研究の知見がどのように活かされているのか紹介する。



14:30-15:30 熟練した俳優が見ているもの・知っていること 安藤 花恵(西南学院大学)



私たちは日々、俳優の演技を目にしています。映画鑑賞が趣味の方や、ご家庭でテレビドラマを楽しんでいる方もいらっしゃるでしょう。一方で「演じる」こと自体は日常生活の中で誰でも多少おこなっていますし、特別な技術がなくても誰でもできそうな気もします。経験を積んだ俳優は、経験を積む中でどんな力を身につけているのでしょうか。私たちの知らない何を知っていて、何を見ているのでしょうか。研究結果をもとにお話しします。



15:30-16:30 健康寿命を延伸するライフスタイルとは 積山 薫(京都大学)



心理学が解決に関るべき社会問題の1つに、日本社会の超高齢化があげられます。人生90年時代になってきましたが、85歳以上になると半数近くの人が認知症になります。高齢になっても介護が不要な認知機能を維持するには、どのようなライフスタイルがよいのでしょうか。この問題は、世界中で多くの研究者が取り組んでいるところですが、私たちの研究室で得たデータを中心に、fMRIなどの脳機能データを交えてお話したいと思います。



16:30-17:00 総合議論



参加申込方法

メール、Fax、または往復はがきにて「公開シンポジウム参加希望」と明記のうえ、住所、氏名、電話番号をお知らせください。往復はがきでお申し込みの方は、返信用はがきに住所をご記入ください。



問い合わせ先:日本認知心理学会事務局

電子メール g-office[at]cogpsy.jp([at]を@に変更してください。)

〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1 九州大学 大学院人間環境学研究院(文学部)心理学研究室内

Fax 092-642-2421



協賛:認定心理士の会 九州・沖縄支部会