人間生活工学ワークショップ
「生活になじむ情報空間/atmosphereとしての生活情報」

日時:2013年11月14日(木曜)13:30~17:00(13:00 より受付開始)
場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス 55 号館2階第3会議室
   (東京都新宿区大久保3-4-1)
主催:早稲田大学創造理工学部人間生活工学研究室・(一社)人間生活工学研究セン
ター(HQL)

手に馴染む道具,という言葉があるように,生活に馴染む情報,情報環境,情報空
間,というようなものがあると思います.ここでいう情報とは,生活を便利にすると
いう機能論から,健康を感じる,潤いを覚えるというような感性論まで,非常に幅が
あると思いますが,いずれにせよ,自然な生活のストーリーとそれを表現するための
メディアや,明示的に作られたものも暗示的に存在するものも含めてのインタフェイ
スということがポイントと思います.ちょうど,いかにスタイリッシュでわくわくす
るようなアピアランスの道具であっても,それ以上のものを持たない道具は道具とは
いえないし,わくわくするようなアピアランスであるがゆえに道具にはならない,と
いうことと同じことが,情報空間ということにもいえるのではないかと思います.今
回のWSでは,3名の演者の方から広く話題を提供していただき,情報の視点から「生
活」ということを改めて見つめ,これからのモノづくり(有体・無体含めて)に展開
して行くことを目標としています.
(司会とナビゲート:早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科 小松原明哲教
授)

1 「ヒトを探求し拡張する装置としてのナチュラルユーザインタフェース」
橋田朋子先生 早稲田大学基幹理工学部 表現工学科 専任講師

ヒトが日々の生活の中で自分自身のポテンシャルを探求するための観察・表現装置を
開発しています. 例えばヒトが実世界に物理的にアウトプットできる自然な情報(呼
気のような生理情報や手描きの筆跡などまで)や,脳内或は身体に備えているけれど
も簡単には外から窺いしれない情報(思考・嗜好・能力など)に着目して, これらを
顕在化して自分や他人が観察しやすくする装置や,活用・拡張したりすることでこれ
までにない体験・表現を実現する装置の研究について紹介します.

2 「環境はどのようにICTサービス利用に影響するか:
ユーザ調査に基づくサービス利用の理解と,ICTサービスデザインへの応用」
片桐有理佳先生/大野健彦先生 NTTサービスエボリューション研究所

現代生活では,人々は日常生活において,多くのICTサービスに囲まれた暮らしを
送っており,日々,それらを取捨選択しながら利用しています.我々の調査によれ
ば,人々の置かれた環境が,サービス利用行動に大きく影響を及ぼしていることが明
らかになってきました.これまでのユーザ調査で得られた実例に基づき,サービス利
用に影響を及ぼす要因について述べ,ICTサービスのデザインにどのように応用すべ
きかについて考察します.

3 「そこにあるモノ」
高橋賢治先生/宮下浩志先生 (株)丹青社 文化空間事業部

人は常に何モノかに囲まれて存在する.その中で何を見て,何を感じているのか?そ
してそう感じさせる"モノ"とは何か?実例をもとにモノの気配"atmosphere"をつ
かみ,共有していく「空間デザイン」のプロセスを紹介します.

4 質疑とディスカッション

【ご案内】
どなたでも参加できますが、事前にお申し込み下さい。会場の都合により先着50名ま
で受け付けます。
■申し込み先:人間生活工学研究センター東京事務所
kouza@hql.jp (FAX:03-5405-2143)
氏名と所属・連絡先,HQL会員はその旨を明記して下さい.

■参加費:2000円(HQL会員は1000円)。当日受付にてお支払いください。

東京メトロ副都心線「西早稲田」駅下車が極めて便利です(キャンパスは駅に直結).
「西早稲田駅(早大理工方面出口)」左手真上の校舎が会場となります(会場は55号
館2階).