日本認知心理学会第18回大会 ワークショップ
「認知心理学会の社会連携活動の実現と発展に向けて」
企画:篠原一光(大阪大学)・日本認知心理学会社会連携委員会
【概要】
実社会には人間の行動や認知・心理に関連する問題が多々あり、それらに対する 研究調査・開発のニーズがある。一方、日本認知心理学会には認知心理学的知見 や研究手法を持つ専門家が会員として参加しており、これらの問題解決に資する 研究資源を持っていると言える。しかし現状では本会の持つ研究力は実社会にお いて認知されているとは言えず、またニーズに対して十分に対応できる体制が 整っているわけではない。認知心理学会が実社会のニーズにこたえてさまざまな 社会的問題の解決に具体的に寄与していくことは、本会の社会的意義を高めると ともに、本会会員が研究活動をさらに広げていく機会をもたらすと考えられる。 本ワークショップでは本会の社会連携に関する現状について振り返り、会員レベ ルで行われている社会連携の実践経験を共有するとともに、今後学会として行う べき環境整備や取り組みを討議したい。なお本ワークショップは日本認知心理学 会社会連携委員会で企画するものである。
【日時】
2021年3月3日(火) 17時15分~18時45分
【参加方法】
開催形式: Zoomミーティング
※参加費不要ですが、認知心理学会第18回大会に参加された方のみ参加可能です。
※ZoomミーティングのURLについては、大会参加者向けにアナウンス済みの参加者 向けウェブサイトをご参照ください。また、大会参加者向けメーリングリストや 大会期間中のZoomウェビナーの中でも随時お知らせします。
【内容】※順番は当日変更する可能性があります
・須藤智(静岡大学)
「若手(?)が考える産学連携・社会連携研究の面白さ」
産学連携のポスドク、地方大学での教員としてこれまでいくつかの産学連携・社 会連携の研究に関わってきた。それらの経験を踏まえて、「若手」の研究者向け に産学連携、社会連携の方法、面白さについて紹介する。
・入戸野宏(大阪大学)
「民間企業への研究協力のさまざまな形」
産学連携が盛んに話題になっているが,心理学者が民間企業とどのような関係を 持てるかについてはあまり知られていない。いくつかのパターンを個人的体験に 基づいて紹介する。
・新井田統(KDDI総合研究所)
「企業と大学の連携活動のための仕組み作り」
企業と大学の間で効果的な連携活動をするには、組織やメンバーの役割を適切に 分担し、適切な議論の場を設ける仕組み作りが必要になる。本話題提供では、発 表者が著者である寄書“ヒューマンセンタードデザインにおけるアカデミアとビ ジネスの融合”(2014)を題材に、連携のための仕組み作りについて話題を提供 する。
・羽渕由子(徳山大学)・仲真紀子(立命館大学)
「多機関との連携と研究成果の社会実装」
心理学の研究成果を社会技術として確立し,多機関(公的機関,地方自治体,大 学,NPO,一般社会法人,任意団体など)と連携しながら社会問題の解決および 社会技術の定着に向けて事業化をおこなった事例について紹介する。
※話題提供の後、グループディスカッションを行います。
注意事項
・運営側では記録のため録画を行いますが、参加者個人では本ワークショップの 映像・音声を録画・録音しないでください。
・Zoomの使用や操作方法については,各自でのご対応をお願いいたします。