ビジネス、社会政策、公衆衛生および教育といった現実的な問題の解決策として、
近年、心理学や行動経済学、神経科学に大きな注目が集まっています。一方で、
学術的知見がアカデミア内に留まり、社会がその恩恵を享受する機会が限られて
いるという現状も存在しています。

本国際会議は、このような現状を打破すべく、脳科学のビジネス応用に関する
日本初の国際シンポジウムとして、基礎研究者と事業者がグローバルに対話
できる場となることを目指したものです。英米仏日の第一線で活躍されている
心理学、行動科学、脳科学の研究者および実務者により、下記の基調講演と
テーマ別セッションが行われます。また、ポスター発表に加え、各テーマで
産学連携の糸口を共同ブレイン・ストーミングする“Neuro-Hack-a-Thon”も
実施します。

是非、学会の皆様にもポスター発表や議論に参加いただき、ご自身の研究の社会
との接点を育む機会として活用いただければ幸いです。

日時:2019年9月26-28日
場所:資生堂グローバルイノベーションセンター (S/PARK) 
   神奈川県横浜市西区高島一丁目2-11
主催:University College London, NTTデータ経営研究所
協賛:応用脳科学コンソーシアム、資生堂、NICT国際交流プログラム
後援:日本神経科学会、英国商工会議所、横浜観光コンベンション・ビューロー、
日本マーケティング協会
参加登録:下記公式サイトから(締め切り9/19)
URL:https://www.nttdata-strategy.com/can/applyingneuroscience2business2019/

【9月26日】
Hilke Plassmann(INSEAD)
 消費者ニューロサイエンスの過去と未来
加藤 直樹(アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社)
 飲料開発における脳科学の応用に寄せる期待
瀬下 渉(株式会社本田技術研究所)
 新たな顧客価値創造に向けたホンダの脳科学・行動科学的アプローチ
Daniel Richardson(University College London)
 製品開発に活かす脳科学
矢野 亮(株式会社NTTデータ)
 広告動画評価のためのブレイン・エミュレーター:
 NTT DATA Neuro AIプロジェクト
Vinod Venkatraman(Temple University)
 マーケティングに活かす消費者ニューロサイエンスの知見
平林 和恵 & Keith Duncan(株式会社資生堂)
 fNIRSによる脳情報に基づく製品評価法の開発
Thomas Curry(Audible Inc.)
 The Neuroscience Of Narrative – 産学連携の成功事例
Matthew D. Lieberman(University of California, Los Angeles)
 社会神経科学の知見の社会における活用に向けて

【9月27日】
Eric Singler(General Manager of BVA)
 行動変容の科学と実社会への応用
Janet Schwartz(Duke University)
 ユリシーズの意識の流れを現代へ:行動変容施策の持続性とスピルオーバー、
 顧客ロイヤリティの関係
小林 洋子(株式会社NTTデータ経営研究所)
 社会的課題に対する行動学的知見とナッジの応用
Natasha Kirkham(University of London)
 乳幼児の認知発達と教育への潜在的影響
中村 謙吾(株式会社JSOL)
 言語学習ビジネスへのニューロフィードバックの応用
Nichola Raihani(University College London)
 人間関係のルール
西田 知史(国立研究開発法人情報通信研究機構)
 実社会応用のためのヒトの知覚解読を目指して
茨木 拓也(株式会社NTTデータ経営研究所)
 脳を読む、脳に書き込む、脳を見る:ニューロテクノロジーの事業性
牛場 潤一(慶應義塾大学)
 リハビリ現場におけるBMIの活用:その可能性と課題
古屋 晋一(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所)
 音楽家の脳の理解と発達:芸術性を高めるための研究・教育・医薬品
天野 薫(国立研究開発法人情報通信研究機構)
 ヒトの脳活動の非侵襲型調整手法とその応用
Joseph Devlin(University College London)
 素晴らしい新世界における倫理

【9月28日】
町澤 まろ(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)
 認知神経科学領域における産学共同研究:UCLから日本へ
渡邊 克巳(早稲田大学)
 ミニマリスト・アプローチとインクルーシブ・アプローチによる
 人間の心の理解
John Hogan(University College London)
 企業における神経科学の知見の導入と産学連携促進
西本 伸志(国立研究開発法人情報通信研究機構)
 自然な経験をしている際の脳情報の基礎研究と実社会への応用

※表題は変更になることがあります。
※発表は英語ですが、全て同時通訳がつきます。