主催 日本行動計量学会 運営委員会

今年の第23回春の合宿セミナーでは、新型コロナ感染症まん延のた
め中止となった昨年度の合宿セミナーで取り上げる予定だった「時
系列分析」について、オンライン(リアルタイム配信・LIVE型)で
90分×8コマの2日間の集中講義を行います。
合宿という名称は残し、参加者同士の交流がはかれるよう夜は情報
交換会(大復習大会兼懇親会)をミーティング形式で行う予定です。
「時系列分析」というと、計量経済学を思い浮かべる方は多いと思
います。しかし、スマートフォンやWEBカメラ、ウェアラブルデバイ
ス、IoTなどの情報技術の普及により、時系列の行動計量データが
急激に増えています。今の時代に学ぶべき分析手法の1つが時系列
解析であることは間違いありません。
この講義は,古典的な時系列分析の方法論の解説からはじめて、無
理なく多変量時系列分析に進みます。特に「状態空間モデル」は,
実際にプログラムを動かして学ぶ演習を組み込んだ実践型コースで
す。
充実した内容にも関わらず、90分1コマあたり準会員(学生)は500
円、正会員は1,000円という有り得ない価格設定でのセミナー開催は、
学会主催であるからこそ実現できるものです。
自らの学びと研究のため、あるいは、教え方のヒントを掴み教育に
活かすために、学生、社会人実務家から教員の皆様まで、幅広いご
参加をお待ちしております。

<開催基本情報>
開催日時: 2021年3月27日(土)~ 3月28日(日)(2日間)
開催方法:オンライン・リアルタイム配信(LIVE形式)
内容:「人の行動を捉える!-現代時系列分析入門-」
講師:大阪電気通信大学 情報通信工学部情報工学科 教授 小森政嗣

参加費: 準会員(学生):4,000 円、学生非会員:10,000 円、
正会員(一般):8,000 円、一般非会員:18,000 円
・今回、2021年3月12日までに会員申し込みをされますと、会員価格
が適用されます。
・参考:日本行動計量学会年会費 正会員8,000円、準会員5,000円
です。

参加申込:セミナー詳細をお読みの上、お申し込みください。
http://www.mayomi.org/bsj/spring23.html
・正会員、準会員は会員情報確認のため3月21日までにお申込みく
ださい
・今回入会申請する方は、3月12日までに、
https://bms.gr.jp/invitation/
をお読みの上、入会申請後にお申込みください

注意事項:
・1名の申し込みにつき、1アカウントでの参加が許可されます。
許可なく、複数名での視聴、動画の撮影は行わないでください。

<講師によるコース概要説明>
位置情報や心拍などのライフログ,SNS,モーションキャプチャや
経験サンプリングのデータのように,人の行動に関する生態学的妥
当性が高い時系列データが容易に入手できるようになってきました。
しかし,これらの時系列分析に対して,まだ近寄りがたいイメージ
を持っている人も多いのではないでしょうか。
時系列分析を取り上げた書籍の多くでは,計量経済学的な指標がと
りあげられ,その指標の予測に重点が置かれています。
一方,人の行動の時系列データの分析の場合,時間経過に伴う変化
を観察する,複数の時系列間の関係(類似度や因果)を明らかにす
る,多変量時系列データを要約して把握する,など分析の目的も様
々で,またそれに応じて手法も様々です。
本セミナーでは,時系列データから行動を理解する上で意味のある
情報を抜き出すための統計技術やノウハウを,具体的な事例ととも
に共有することを目指します(Rを用います)。

<講義スケジュール(予定)>
 3月27日(土)
・ 9:00~10:30 講義1 人の行動を対象とする時系列分析の基礎
・10:40~12:10 講義2 伝統的な時系列分析モデルと状態空間モデルの基礎
・12:10~13:00 昼食休憩
・13:00~14:30 講義3 実験・準実験計画での時系列分析(1)中断時系列)
・14:50~16:20 講義4 実験・準実験計画での時系列分析(2)経験サンプリング
・16:30~17:00 質疑応答

 3月28日(日)
・ 9:00~10:30 講義5 状態空間モデルによる時系列モデリングの様々な実例
・10:40~12:10 講義6 調査観察データの時系列分析(1)複数の時系列の関 係の検討
・12:10~13:00 昼食休憩
・13:00~14:30 講義7 調査観察データの時系列分析(2) 因果の分析
・14:50~16:20 講義8 調査観察データの時系列分析(3) 多変量の時系列 データの要約
・16:30~17:00 質疑応答

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第23回春の合宿セミナー実行委員会
実行委員長:大阪経済大学 芳賀麻誉美
副実行委員長:岡山大学 山本倫生
       東京理科大学 土田潤
問合せ先:spring23[at]mayomi.org([at]を@に変更してください。)
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