第5回公開シンポジウム「トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築」
趣旨説明
現在、インターネットなど電⼦メディアの発達によって、⽂化や情報の地域や国 境を越えた流動や混淆(いわゆるトランスカルチャー的状況)が顕著となってい ます。この状況下において、⼀⽅では世界規模での価値観の標準化や画⼀化の圧 ⼒が⾼まると同時に、他⽅では、(その反動として)むしろ個別のローカルなア イデンティティや⽂化的差異がむしろ強調されるといった逆説的なプロセスも認 められます。その結果として、顔や⾝体に関する解釈や価値づけ、美意識等に関 するグローバルな規模での標準化・画⼀化の圧⼒に晒されていると同時に、にも かかわらず(だからこそ?)、他⽅ではローカルな⽂化や個別の⽂脈ごとの顔や ⾝体に関する独⾃の価値づけや解釈なども逆に重要性を増しつつあるようにも⾒ えます。本シンポジウムでは、⽂化をめぐるグローバル/ローカルな次元が複雑 に絡み合うトランスカルチャー状況下における顔と⾝体表現)に注⽬して、学際 的に⽐較検討し、新たな視座を構築していくことを⽬指します。通算第5 回とな る今回は、特に⾝体的運動や⾝体的パフォーマンスをキーワードとして、⼼理 学、認知科学、哲学、⽂化⼈類学などの多様な視点から検討していく予定です。
プログラム
⽇時:2020 年12 ⽉12 ⽇(⼟)14:00-17:30
オンライン形式(要事前登録)
※2020 年12 ⽉6 ⽇(⽇)23:59(⽇本標準時間)に登録を締め切りますので、期 ⽇までに、
余裕をもって登録を完了してください。
事前登録フォーム:https://forms.gle/SqbUXCQqCgUJ5iVf8
※メールでのお問い合わせ:kao2020aa[at]gmail.com([at]を@に変更してください。)(本シンポジウム事務局)
14:00-14:05 床呂郁哉(東京外国語大学)「趣旨説明」
14:05-14:10 山口真美(中央大学)「ご挨拶」
14:10-14:40 板口典弘(静岡大学)「自己身体運動の視覚情報処理」
14:40-15:10 田暁潔(筑波大学)「身体的パフォーマンスの共同生成:ケニアの 牧畜民マサイの子どもと青年の日常経験に着目して」
15:10-15:30 休憩
15:30-16:00 小谷弥生(信州大学)「<能を観る>とはいかなることであるか: 可視なるものの越境、不可視なるものの可視化」
16:00-16:30 松嶋 健(広島大学)「風の身体を感じること:イタリアにおける 演劇実験室の経験からの人類学的考察」
16:30-16:40 休憩
16:40-16:50 金沢創(日本女子大学)「コメント1」
16:50-17:00 佐藤知久(京都市立芸術大学)「コメント2」
17:00-17:30 総合討論
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以上となります。奮ってご参加ください。