日本認知心理学会会員各位

日本認知心理学会研究法研究部会で事務局をしております日本大学の望月と申します。
この度,研究法研究部会第2回研究会を開催することとなりました。
今回は心理学研究における統計的画像処理技術の応用について2名の先生にご講演いただきます。
ご興味のある皆様のご参加をお待ちしております。
本研究部会は日本認知心理学会の会員でない方もご参加いただけます。広くお声がけいただければ幸いです。

なお,当日の発表資料の準備等のため,参加をご希望される方は以下のウェブサイトの参加申込フォームからご登録いただきたく存じます。

https://sites.google.com/view/jscp-research-methods/workshop

【第2回研究会】
タイトル:画像を探って心がわかるかーー心理学研究における統計的画像処理技術の応用ーー
日程:2020年  3月14日(土)  13:00〜17:00
会場:日本大学文理学部3号館2F  3201教室
https://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/
参加費:無料
参加:https://sites.google.com/view/jscp-research-methods/workshop の参加申込フォームよりご登録をお願いいたします。

発表概要:

「心理学研究法としての画像処理技術」
発表者:津田 裕之(慶應義塾大学先導研究センター)
 画像処理は心理学分野の研究者には必ずしも馴染みのあるものではないかもしれませんが、画像刺激の生成や分析、知覚や認知のモデリング、印象の定量化など、心理学研究を支える技術基盤としての活用が多岐にわたり進んでいます。本講演では統計的画像解析手法を用いた心理学研究を概観し、心理学研究法としての画像処理技術の可能性について議論したいと思います。

「データ駆動型研究のすゝめ―顔の認知心理学研究における実践と課題―」
発表者:中村 航洋(早稲田大学理工学術院・日本学術振興会・慶應義塾大学先導研究センター)
 認知心理学の研究においては,事前に優れた研究仮説を設定し,統制された刺激を用いてそれを検証する仮説駆動型研究が王道のスタイルとなっています。しかしながら,発表者の専門とする顔の認知研究では,顔の印象や表情などの社会的情報とその手がかりとなる顔の物理特徴の関係について,事前に仮説を立てることが難しいケースも少なくありません。本発表では,顔研究を切り口として,事前の仮説に依存しないデータ駆動型研究の実践例を紹介し,仮説駆動型研究のオルタナティブとしての利用可能性と課題について議論します。