日本認知心理学会会員のみなさま
■ ダン・スペルベル教授 講演会のご案内
新学術領域研究「共感性の進化・神経基盤」では、言語科学会・日本人間行動進
化学会との共催のもと、CNRS(フランス)名誉研究教授・CEU(ハンガリー)教授の
Dan Sperber教授をお招きし、下記の講演会を企画しました。
スペルベル教授は社会・認知科学者として、人類学・言語学・哲学・心理学に渡
る多数の論文と著書で知られています。特に「表象の疫学」理論と「関連性理
論」についての多くの論文・著作でご存知の方も多いでしょう。
今回の講演では、ご自身の近年の研究の展開を、共感性研究との接続を視野に据
えつつお話しいただく予定です。貴重な機会です。ぜひご参加ください。
●NEW PERSPECTIVES ON OSTENSIVE COMMUNICATION
●日時:2016年4月24日(日)14:00-16:00
●会場:東京大学駒場キャンパス 21KOMCEE West Lecture Hall
●プログラム
13:30- 開場(受付開始)
14:00-14:10 開会の辞および共感性領域の紹介
長谷川 寿一(東京大学総合文化研究科)
14:10-14:30 コミュニケーションにおける共感性
橋彌 和秀 (九州大学人間環境学研究院)
14:30-16:00 NEW PERSPECTIVES ON OSTENSIVE COMMUNICATION
Dan Sperber (CNRS(France)・CEU(Hungary))
●参加無料 事前申込不要
●【ABSTRACT】
NEW PERSPECTIVES ON OSTENSIVE COMMUNICATION
Ostensive communication is communication that is achieved by making
manifest one's intention to communicate. Relevance theorists have
argued that much of human communication, and in particular verbal
communication is ostensive. Developmental psychologists Gergely
Csibra and Gyorgy Gergely have shown that pedagogical interactions,
even with infants, crucially rely on ostensive communication. Further
recent theoretical and experimental work give us a richer picture of
ostensive communication, its character, its varieties, its extension,
and its role, raising new theoretical and empirical issues. The talk
will present these new developments.
【要旨】直示的コミュニケーションの新たな展望
直示的コミュニケーションとは、コミュニケートする意図を明示することによっ
て成立するコミュニケーションを指します。関連性理論は、ヒトのコミュニケー
ション、とりわけ言語コミュニケーションのかなりの部分が直示的であることを
主張してきました。発達心理学者であるGergely CsibraとGyorgy Gergelyは、教
授的インタラクションが、―乳児に対するものですら―直示コミュニケーションに
大幅に依存していることを示しています。さらに、近年の理論および実験研究
は、その特徴、多様性、拡張性、役割、そして新たな理論的・実証的問題など、
直示的コミュニケーションの全体像をより豊かに描き出しています。講演では、
これらの新たな進展について論じます。
●シンポジウムHP<会場地図など詳細はこちらをご覧ください>
http://www.empatheticsystems.jp/seminar.html
●問合せ:新学術領域研究「共感性の進化・神経基盤」事務局
empathy.admin_at_darwin.c.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に変えてください)