日本認知心理学会 第2回 社会連携シンポジウムのご報告
日本認知心理学会では、2013年度より社会連携促進委員会を発足させ、認知心
理学会と社会との連携を模索する取り組みを始めています。昨年度に引き続き、
社会連携シンポジウムを11月18日に京都大学東京キャンパス(品川駅前)で開催
いたしました。当日は約50名の参加者がありました。参加者の大半を大学以外に
所属する方(主に企業関係者)が占めており、認知心理学に対する社会の関心の
高さを改めて実感させられました。また、昨年に引き続き、ご参加頂いた方も多
数おられました。
4名による講演に対してフロアを交えた熱心な議論が行われました。特に、企
業関係者間での互いの取り組みや問題意識に関する情報交換などがあり、非常に
有意義な時間を持つことができました。その後、場所を変えての交流会でも、熱
気のこもった意見交換が行われました。
次年度も同様のシンポジウムを開催する予定です。時期や内容を工夫すること
で、学部生や大学院生の方々にもより多く参加して頂けるようにしたいと思って
います。
当日のプログラム
開会の挨拶 行場次朗(東北大学大学院 文学研究科;日本認知心理学会理事長)
第一部:企業での研究開発と心理学の実際
石川敦雄(株式会社竹中工務店 技術本部)
松嵜直幸(サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 研究部)
第二部: 認知心理学の産業への展開
永井聖剛(愛知淑徳大学 人間情報学部)
和田有史(農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所食品機能研究領
域 食認知科学ユニット)
第三部:総合討論
閉会の挨拶 乾 敏郎(京都大学大学院 情報学研究科;日本認知心理学会常務
理事)
司会 熊田孝恒(京都大学大学院 情報学研究科;日本認知心理学会社会連携委
員会、委員長)