日本認知心理学会では、今年度より社会連携促進委員会を発足させ、認知心理学会と社会との連携を模索する取り組みを始めました。その発足記念シンポジウムを12月20日に京都大学東京キャンパス(品川駅前)にて開催いたしました。年の瀬の押し迫った時期にもかかわらず、当日は約60名の参加があり、特に、大学以外に所属する方(主に企業関係者)の参加が全体75%を占めており、認知心理学に対する社会の関心の高さを実感させられました。4名による講演に対してフロアを交えた熱心な議論が行われました。特に、企業などが認知心理学の研究にどのような期待をもっているか、また、そのような期待に認知心理学が応えうるのかについて具体的な意見が交換されました。さらに、そのような社会の要請に応えうる人材の育成といった方面にも議論は及び、全体として非常に有意義な機会でした。今後も定期的に同様のシンポジウムを開催する予定です。

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当日のプログラム

 開会の挨拶 乾 敏郎(京都大学大学院 情報学研究科;日本認知心理学会常務理事)

 第一部:認知心理学が社会に貢献するためには
  熊田 孝恒(京都大学大学院 情報学研究科)
  萩原 一平(NTTデータ経営研究所 マネジメントイノベーションセンター)

 第二部:企業での研究開発と心理学の実際
  入戸野 宏(広島大学大学院 総合科学研究科)
  互 恵子(資生堂リサーチセンター 化粧心理・行動科学研究グループ)

 閉会の挨拶 行場次朗(東北大学大学院 文学研究科;日本認知心理学会理事長)