日本認知心理学会会員の皆様
(重複して案内を受け取られた際はご容赦ください)
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
日本基礎心理学会よりご案内いたします。
本会機関誌『基礎心理学研究』第46巻第2号(2028年3月発行予定)は下記の特集を企画し,論文を募集しております。会員資格を問わずご投稿いただけますので,皆様からのご投稿を心よりお待ち申し上げております。
特集テーマ「心情認知学の展開:こころの状態理解の新たな試み」
New approaches to perceiving and understanding mental states
企画者:
上田祥行(京都大学)・坂井田瑠衣(公立はこだて未来大学)・長岡千賀(追手門学院大学)・菅谷みどり(芝浦工業大学)
1.企画趣旨
私たちは日常生活の中で,他者の表情,視線,身体動作,発話,行為,周囲の状況など,多様な情報を手がかりとして,その人がどのようなこころの状態にあるのかを理解しています。このような理解は,喜び,悲しみ,怒り,不安といった典型的な感情の認識にとどまらず,ためらい,気まずさ,安心,葛藤,共感,羨望,誇り,それらが複合的に生起する状態など,より複雑な推測を含んでいます。
これまで,人のこころの状態理解に関わる研究は多く進められてきたものの,領域を横断して共有されている理論的枠組みは長年にわたり大きく更新されていないのが実情です。最新の研究成果に基づく理論を横断的に結びつけ,「人はどのようにこころの状態を理解し,表象し,共有するのか」という問いを中心に据えた統合的な枠組みが求められます。そこで,こころの機微を含む情動や社会的文脈に根ざした多様なこころの状態を「心情」と定義し,自他の心情を認知し,理解する試みを「心情認知学」として捉えます。本特集では,こころの状態理解に関する新たな試みを幅広く取り上げます。従来の感情理論や感情認知の研究にとどまらず,多様な対象,方法,理論的観点からこころの状態理解にアプローチする研究を結びつけることで,心情認知学が扱う現象や問いの幅を広げ,新たな研究領域としての可能性を探ります。
2.特集企画で扱う論文の範囲
本特集では,感情や心の理論に関する既存研究を基盤としつつ,文脈,環境,身体,言語,文化,AI,社会的相互作用などを含む,基礎心理学における幅広い観点から心情理解に関する研究を扱います。想定するテーマには,感情理解,共感,顔・身体・視線・声・言語による心情理解,シーンや文脈の効果,社会的相互作用,文化差・個人差・発達差,心情認知の神経基盤,AIによる心情理解と生成,計算論モデル,臨床・教育・芸術場面における心情理解などが含まれますが,これら以外の幅広いテーマの投稿も歓迎します。特に,従来の研究領域を越えて,こころの状態理解に新たな角度からアプローチし,心情認知学という新たな研究領域の形成につながる議論が展開されることを期待します。
3.募集要項
2027年3月末日を投稿の締切りとします。英語論文と日本語論文のどちらでも可で,原著論文・研究ノート・評論のいずれの投稿も受け付けます。執筆・投稿規程(https://psychonomic.jp/about/rule04_0.html)にしたがって原稿を作成してください。原稿は投稿・審査サイト(https://www.editorialmanager.com/jjps/Default.aspx)から投稿してください。本特集企画は2028年3月発行予定の第46巻第2号に掲載されます。掲載された原著論文・研究ノート・評論のうち,著者に日本基礎心理学会会員が含まれるものは,優秀論文賞の審査対象となります。
4.スケジュール
投稿締切:2027年3月末日
採否決定:2027年8月
5.問い合わせ先
日本基礎心理学会編集事務局(editoffice[at]psychonomic.jp)([at]を@に変更してください。)






