<日本行動計量学会第26回春の合宿セミナー「因果推論」のお知らせ>
日本行動計量学会の第26回春の合宿セミナーは、講師として慶應義塾大学の星野崇宏先生をお迎えし「因果推論」について、たっぷり3日間、90分×9コマの集中講義を行います。テーマについて講師や参加者同士で活発な議論を交わして交流を深めることができるよう、昨年に引き続き合宿形式で開催しますので奮ってご参加ください。富士の裾野で美味しい料理と温泉を楽しみながら2泊3日で「因果推論」をしっかり学ぶことができます。
なお、合宿形式での参加が難しい方も受講可能なようにオンライン(リアルタイムLIVE/復習オンデマンド配信あり)での参加も可能ですので、遠方の方もぜひ参加をご検討ください。
充実した内容にも関わらず、90分1コマあたり準会員(学生)は500円、正会員は1,000円という有り得ない価格設定でのセミナー開催は、学会主催であるからこそ実現できるものです。
自らの学びと研究のため、あるいは、教え方のヒントを掴み教育に活かすために、学生、社会人実務家から教員の皆様まで、幅広いご参加をお待ちしております。
<開催基情報>
開催日時:2024年3月29日(金)~ 3月31日(日)(3日間)
開催方法:対面合宿/オンライン・リアルタイム配信(LIVE形式)/オンデマンド配信のハイブリッド開催
会場:東富士リサーチパーク内 TOTO 東富士研修所/JR 御殿場駅より送迎バス(タクシーで約15 分)
内容:徹底理解!!「因果推論」
講師:星野崇宏(慶應義塾大学 経済研究所 所長 / 慶應義塾大学 経済学部・大学院経済学研究科 教授/理化学研究所AIPセンター チームリーダー)
講義資料:pdfファイルを配布
参加費(宿泊費を除く): 準会員(学生):4,500 円、学生非会員:10,000 円、正会員(一般):9,000 円、一般非会員:20,000 円 ※会員/非会員は日本行動計量学会の会員区分ですのでご注意ください。
申込ページ:https://spring26.peatix.com/
問合せ先:bms26spring[at]gmail.com([at]を@に変更してください。)
<講師によるコース概要説明>
近年もっとも統計学・データサイエンス・機械学習といった分野でのホットトピックは因果推論ではないでしょうか?学術研究が相関関係ではなく因果関係のメカニズムの理解を目指すことはもちろん、企業や政府もエビデンスの評価やそれに基づいた施策・政策の実行が求められています。
本セミナーは統計的因果推論の枠組みの理解、人文社会科学や医学等への応用研究やビジネスへの活用に有用な各種手法を習得していただき、ご自分のフィールドにおけるデータ取得のデザインや手法選択に活用していただくことを目的とします。具体的には相関関係と因果関係の識別をめぐる議論について、統計的因果効果の定義、因果効果の理解のための欠測データ分析の枠組みについて、様々な因果効果の推定法の紹介、研究デザインの工夫による仮定の緩和について、ノンコンプライアンスのある場合の分析について、因果媒介分析について、debiased machine learningなど機械学習手法の活用についてなどを、具体例を交えながら説明していきます。
<講義内容>
3月29日(金)
・16:00~18:00 チェックイン後、自由時間
・18:00~19:00 夕食
・19:00~20:30 講義1 「統計的因果推論の概観的レビュー」
3月30日(土)
・ 9:00~10:30 講義2 「統計的因果効果の定義」
・10:40~12:10 講義3 「欠測データからみた因果効果の理解」
・12:10~13:00 昼食休憩
・13:00~14:30 講義4 「因果効果推定の諸手法1:回帰系」
・14:50~16:20 講義5 「因果効果推定の諸手法2:傾向スコアと二重にロバストな推定」
・16:30~18:00 講義6 「因果効果推定の諸手法3:conditional ATEとその周辺」
3月31日(日)
・ 9:00~10:30 講義7 「研究デザインの工夫による仮定の緩和:DIDや回帰不連続デザインなど一連の手法」
・10:40~12:10 講義8 「因果媒介分析」
・12:10~13:00 昼食休憩
・13:00~14:30 講義9 「機械学習系手法との関連とAIへの因果モデル枠組みの導入」
・15:00 解散
<第26回春の合宿セミナー実行委員会>
実行委員長:清水裕士(関西学院大学 社会学部)
副実行委員長:芳賀麻誉美(大阪経済大学 経営学部)
会計(オンライン):大森拓哉(杏林大学 保健学部)
現地委員:宇都雅輝 (電気通信大学大学院 情報理工学研究科)
現地委員:小野滋 (株式会社インサイトファクトリー)
現地委員:神沢雄大(チューリッヒ保険会社)
現地委員:篠原正裕(株式会社インテージ 事業開発本部DX部)
オンライン委員: 武藤拓之 (大阪公立大学大学院現代システム科学研究科)