名古屋大学の川口潤です。

名古屋大学大学院情報学研究科価値創造研究センターインキュベーション部門のプロジェクト「ポジティブ情報学」に関するシンポジウムを下記のように開催します。
http://www.fvcrc.i.nagoya-u.ac.jp/news/news_k.php?id=28
(こちらからチラシがダウンロードできます)

前もっての申込は不要ですので,関心をお持ちの多数の方のお越しをお待ちしています。

●第 2 回ポジティブ情報学シンポジウム
日時:10/28(月) 15:00〜17:00
場所:名古屋大学全学教育棟 4F SIS2
    下記のB4-1の建物です。
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html

講師 1:石川 善樹(ハビテック研究所・所⻑)
題目:Emo-diversity, Creativity, and Well-being
概要:
おそらく世論学者のカントリル博士が、1965年に「The Pattern of Human Concerns という本を出版して以来、近代的な意味での Well-being 研究は本格的に幕を開けた。そから約半世紀が経ち、それなりに多様な研究が行われてきたものの、いま私たちはどのような地平に立っているのだろうか?一体 Well-being について何がわかり、何がまだわかっていないのか?そして 22世紀に向けて、Well-being 研究の要諦は何になるのか?本講演では過去半世紀を超える Well-being 研究を端的に振り返りながら、今後の可能性について私見を述べるものである。

講師 2:大竹 恵子(関⻄学院大学文学部・教授)
題目:ポジティブ感情からウェルビーイングを考える
概要:
ウェルビーイングは、心身の健康や幸福感との関連から注目され、ポジティブ心理学の動向とともに様々な領域で研究が展開されている。ウェルビーイングの中核となる概念としてポジティブ感情がある。ポジティブ感情の機能の理解やポジティブ感情が心身の健康に影響するメカニズムの解明は、ウェルビーイングを考える上で重要だといえる。そこで本発表では、ウェルビーイングという大きな概念を構成すると考えられる重要な要因としてポジティブ感情と主観的ウェルビーイングをとりあげ、それらの機能や特徴等を概観しながら、感情の個人差の一側面としてポジティブ感情からウェルビーイングへの過程について考えてみたい。