日本認知心理学会安全心理学部会 2021年度第1回研究会

演題:疑似科学と陰謀論受容の心理学
講師: 菊池 聡 先生 (信州大学人文学部文化情報論分野)
日時:2021年11月27日(土) 15:00-16:30
場所:オンライン(zoom)

概要:新型コロナウィルスとワクチンをめぐる世界的な混乱の中で、疑似科学や陰謀論が私たちの健康と安全に深刻な影響を及ぼしつつある。「疑似科学」は、科学的な外観を装いながら、科学としての要件を満たしていない主張であり、「陰謀論」は社会現象の背景で巨大で邪悪な影の存在が操っていると説明する高次の信念ととらえることができる。一般には、こうした非合理信念は科学知識の不足に起因し、ファクトチェックや正しい科学知識の注入で修正できるという考え方が共有されているが、こうした素朴な欠如モデルには限界がある。これらは、人が環境に適応する上で身につけてきた自然な認知システムの副作用ととらえると、その振る舞いが理解できるのではないか。疑似科学や陰謀論信念の特徴と、これらに対抗するクリティカル・シンキングのあり方を考える。

どなたでも自由に参加していただけます。ご参加をお待ちしております。

参加方法:

・以下のサイトより事前登録をお願いいたします。登録すると参加のためのURLの情報が送信されます。

https://zoom.us/meeting/register/tJMvf–gqDkrHN1PwzgGRWiGsIxzGNsaNZJ4

問い合わせ先:

篠原一光(大阪大学)

E-Mail: sinohara[at]hus.osaka-u.ac.jp([at]を@に変更してください。)