2007年10月09日
 ■ James P. Lantolf特別講演会"Dynamic Assessment: A Dialectical Approach to Instruction and Assessment"

特別講演会のご案内

共催: 上智大学 国際言語情報研究所 / 大学英語教育学会 (JACET) 関東支部月例研究会

http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~linstic/

Dynamic Assessment: A Dialectical Approach to Instruction and Assessment

James P. Lantolf

The Pennsylvania State University


日時 10月9日(火) 18:30-20:00

会場 上智大学 四谷キャンパス 中央図書館8階 L-812会議室

講演要旨/主要業績 http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~linstic/

使用言語 英語

参加費 無料 (事前申込不要)

懇親会 会場 ホテルニューオータニ THE Sky; 予算 一万円ほど
http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/sky/

問合せ / 懇親会申込み 山田みな子 (e-mail: minako.yamada@gmail.com)

投稿時間 : 10:17 個別ページ表示

2007年08月07日
 ■ 韓国の陪審研究の現在

企画趣旨:日本においては、2009年から裁判員制度が実施されることが決まっていますが、隣国の韓国でも国民の司法参加に向けて、司法制度改革が進められています。
そのため、韓国においても多くの「法と心理学」的な研究が進行中です。同時期に国民の司法参加が進められている韓国の研究実績から、日本の研究者は得るものが大きいと思われます。しかし残念ながら、韓国での研究成果や研究の進捗現状はなかなか伝わってこないのが現状です。そこで今回は、韓国の大学院で、陪審制度を心理学的なアプローチで研究されているEunlo Leeさんに、ご自身のご研究を中心に、韓国の陪審研究の現状についてお話いただきます。

登壇者:Eunlo Lee (Chungbuk National University, Korea)
発表タイトル:Social conformity and cognitive conversion during jury deliberations: : A Content Analysis of Deliberation Arguments in the First Officially Simulated Jury Trial in Korea

日時:8月7日16:00-18:00 その後、懇親会も予定しております。
場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎 438教室
  http://www.keio.ac.jp/access.html
使用言語:英語ですが、ハンドアウト等の資料をできるだけ用意します。
参加方法:当日参加も受け付けますが、資料準備の都合上、事前にご一報いただけますと助かります。

お問い合わせ先・ご連絡先:荒川歩(名古屋大学)
(a.arakawa@nomolog.nagoya-u.ac.jp)

投稿時間 : 11:39 個別ページ表示

 ■ Michael A. Webster教授特別講演会"Adaptation and Visual Experience"

このたび、Michael A. Webster教授をお招きして、千葉大学西千葉キャンパスにて、特別講演会を行うことになりました。

夏休み中ですが、どなたでもご参加いただける会ですので、みなさまお誘い合わせの上、是非お越し下さい。よろしくお願い致します。

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Michael A. Webster教授 (Dept of Psychology, University of Nevada)

Title: Adaptation and Visual Experience

Abstract: Visual sensitivity is highly adaptable, adjusting rapidly to the properties of the scenes that we are currently viewing. These adjustments are important for calibrating visual coding and maintaining perceptual constancy, and probably influence all perceptual judgments. The consequences of adaptation will be illustrated by showing how the visual system adjusts to changes in the environment (e.g. to new colors or faces) or the observer (e.g. during development or aging). These examples show that how the world looks depends - to a surprisingly large extent - on what you have recently been looking at.

Webster教授のHP:http://www.unr.edu/psych/faculty/webster.html

日時:8月7日(火) 16時から
  (講演+質疑で1時間半程度を予定しています)

場所:千葉大学・西千葉キャンパス
   自然科学系総合研究棟2階マルチメディア講義室
   以下のキャンパスマップで、20番の建物の2階です。
   http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/nishichiba.html
   (ちょっとわかりにくいかもしれませんので、ご注意を)

   西千葉キャンパスへのアクセス
   http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/route.html

参加費:無料

お問い合わせ:
 木村 英司(千葉大学・文学部)
 e-mail: kimura@L.chiba-u.ac.jp

投稿時間 : 03:31 個別ページ表示

2007年07月21日
 ■ 立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)心理プロジェクト第3回公開講演会

 心理学の基礎研究はほとんど一般の人が知るところとはなっていないばかりか、基礎領域以外の心理学専門家、特に応用、臨床に関わる人々にとっても親しみを持たれてはいないのではないでしょうか。
 RARC心理プロジェクトでは「アミューズメント」の基礎にある知覚、認知のメカニズムの解明に取り組むと共に、他の研究領域や産業、医療につながる研究に着手しております。基礎研究には応用や臨床領域に拡がりを持つ研究がいくつもあります。
 今回、ヒヨコ、サル幼児、ヒト赤ちゃん、幼児などの奥行き、空間知覚の発生的研究の最前線で活躍されてきた辻敬一郎氏に、知覚、認知がいかに深く感情、情緒と結びついているかについて、お話しいただきます。基礎研究の専門家の方はもちろん,広く応用や臨床の専門家にも、そうでない人にも興味を持っていただける話題です。
 どうぞお気軽にご参加下さい。

主催:
立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)「心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究」

企画・司会:長田佳久(立教大学現代心理学部教授、RARC心理プロジェクト代表)
講演者 :辻敬一郎氏 (名古屋大学名誉教授、前日本心理学会理事長)
討論者 :臨床心理学者、精神分析医(未定)

講演タイトル :空間性感情をめぐって

要旨:空間性感情とは、落差・閉所・広場・暗闇・新奇などの空間が引き起こす負の感情である。それには、自身の感覚体験に由来する恐怖(一次性感情)と認知的処理の結果として生じる不安(二次性感情)があるが、それらの様態や発生の問題は「知覚-感情-行動」の三項関係を明らかにする上に重要であり、また心理学の基礎研究と臨床実践との接点としても有意義である。講演では、この問題をめぐって演者の見解と成果の一端を述べたい。

日時:7月21日(土)16:30-18:00
会場:立教大学新座キャンパス 7号館3階 アカデミックホール

連絡先:
新座市北野1-2-26
立教大学現代心理学部 長田研究室
RARC心理プロジェクト 048-471-6984(担当、増田、桐生)
メールアドレス:桐生真奈美: kiryu@tvs.rikkyo.ne.jp
増田知尋 : mastomo@tky3.3web.ne.jp
交通機関 :東武東上線志木駅下車 徒歩15分
       JR武蔵野線 新座駅徒歩25分
     ※それぞれの駅より,西武バスが出ています(所要時間5分)
       スクールバス(無料):志木駅発 15:10,15:40,16:10 
新座駅発 15:20,15:50,16:20
※講演会後、簡単な懇親会を行います。気軽にご参加下さい。

投稿時間 : 11:59 個別ページ表示

2007年05月31日
 ■ 第15回ヒューマンインタフェース学会セミナー「人の活動データを設計・工学研究に活かす」

このたび,ヒューマン・インタフェース学会において、下記のセミナーを開くことになりました.「人の活動に関するデータをどうやって,実際の工学や設計に生かせる形にしていくか,どうやって伝えるか」ということをメインテーマとしたセミナーで,「人の活動のデータを取る&分析する」認知心理学研究に携わっていらっしゃる方々には,さまざまに関係が深いテーマではないかと考えております.

Erwin Boer氏は長らく日産研究所との協同研究をなさっている方で,自動車の運転という人間の活動のデータをいかに車の設計(運転支援システムなど)に反映していくかという研究をなさっています.椎塚氏は感性工学研究の領域でご活躍の先生で,ご存知の方も多いかと思います.

今回は「セミナー」という形になってしまったため,参加費がやや高めになってしま いました.申し訳ありません.ですが,このたび,日本認知心理学会に本セミナーをご協賛していただくことになり ましたので,認知心理学会の会員のみなさまにも,会員価格で(=多少は低料金で)ご参加いただけ ます.特に学生の皆さんには「優しい」システムになっておりますので,どうか,ぜひご参加 ください.

みなさまのご参加をお待ちしております!

           記

   第15回ヒューマンインタフェース学会セミナー

 人の活動データを設計・工学研究に活かす
 -質的データ(エスノグラフィ)、量的データとペトリネット、行動エントロピー-
 http://www.his.gr.jp/activities/seminar/index.html
          コーディネータ:原田悦子(法政大学社会学部)

日時:2007年5月31日、12時45分~17時45分(受付開始、11時30分)
会場:味覚糖UHA館401室  東京都港区浜松町1-26-1 
    (大門駅より徒歩2,3分、浜松町駅徒歩5分)
講習内容:
1)椎塚久雄氏(工学院大学):
 モデリングツールとしてのペトリネットとHI研究への適用可能性
2)Erwin Boer氏(LUBEC):
 質的データを中心に:ペトリネットを用いた、エスノグラフィの工学的展開
 量的データを中心に:測度としての行動エントロピーと人-機械相互作用

講習テキスト:有り
参加料:会員・賛助会員10,000円、一般非会員12,000円、学生会員2,000円、学生非会員4,000円
 (注):協賛学会員は当学会員に準じ、その参加料は会員の金額を適用します。
 参加料には、休息での茶菓類を含みます。
募集人員数:80名

参加申込みの手続き、および、講習内容と時間割に関する詳細等は、決定次第、HPにてご案内いたします。
http://www.his.gr.jp/activities/seminar/index.html

投稿時間 : 20:17 個別ページ表示

2007年04月03日
 ■ Over博士講演会"The probability of counterfactuals"&思考心理学若手研究会

David Over博士が、日本学術振興会(企画者:神戸女学院大学山教授)の招きにより来日します。
Over博士は英国Durham大学心理学科の教授であり、哲学的な論理の研究から出発して、近年は、Evans博士とともに、推論、判断、意思決定の心理学および進化心理学に関する共同研究を進めています。
http://www.dur.ac.uk/psychology/staff/?id=4610(現在のHP)
http://www.sunderland.ac.uk/~bs0sco/psyweb/davidover.htm(前任校のHP)
二人の本は、ナカニシヤから下記の翻訳が出ています。
Jonathan St.B.T. Evans , David E. Over「合理性と推理―人間は合理的な思考が可能か」
Over博士は日本で、名古屋、札幌、東京、神戸などで複数の講演を予定していますが、京都大学では、下記の通り、前半は、若手対象(院生、若手研究者など)の小人数の密度の濃い研究会、後半は講演会を企画しています。関心の有る多くの方の参加をお待ちしています。

日時 2007.4.3(火曜日) 
場所 京都大学教育学部
アクセス・地図
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/access.htm
スケジュール
1:30-3:30  Over先生を囲む若手研究会(215室)
小宮あすか(京大教育M1) Cultural differences of regret under interpersonal and personal situation :US-Japan comparison.
田中優子(京大教育D1) The degree of belief in implicit assumption and the evaluation of enthymeme.
服部郁子(立命館大学心理) A role of causal strength in naive reasoning
コメンテイター David Over

4:30-6:00 Over先生講演会(第1講義室)
タイトル:The probability of counterfactuals
要旨:Counterfactual conditionals are of great interest in philosophy and psychology. These conditionals appear closely related to statements about causation and dispositions, and also to intense human feelings of regret and relief. Yet basic philosophical and psychological questions about them do not have agreed answers. There is not an accepted normative logical system for counterfactuals, and cognitive psychologists have only just started to investigate people’s actual counterfactual reasoning. One basic question is about the relation between counterfactual and indicative conditionals. I will try to clarify this relation by discussing inferences from disjunctive statements. Another basic question is how people come to have a degree of confidence in counterfactuals. I will describe psychological research with my collaborators that attempts to answer this question. In our theory, a counterfactual conditional, “if p had been the case, then q would have been”, is closely related to an indicative conditional, “if p then q”, stated earlier in time. The subjective probability of the counterfactual is the probability of the indicative conditional at that earlier time. The subjective probability of the indicative is itself determined by a process of hypothetical thought, which has the result that its probability is the conditional subjective probability of q given p. I will review the experimental evidence for this theory and discuss its problems and limitations.

最新情報は下記をご覧ください。
http://kyoumu.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/personal/Kusumi/over.htm
入場無料
講演会は申し込み不要です。
研究会は下記宛に電子メールで申し込みをお願いします。
申し込み・問い合わせ先
楠見 孝 kusumi(at)educ.kyoto-u.ac.jp

投稿時間 : 20:48 個別ページ表示

2007年03月28日
 ■ Allison B. Sekuler教授,Patrick J. Bennett教授講演会

日本-カナダ保健・医学協力事業の一環としてAllison B. Sekuler教授および Patrick J. Bennett教授が来日し,産業技術総合研究所,京都大学にて2回の講演会を開催致します.彼らは運動視,注意,顔・物体認知,知覚学習,高齢者・自閉症者の知覚・認知等について,心理物理,Classification Image,脳波,MRI手法を駆使し幅広い研究を行っています.本講演ではこれらの中から顔認知,知覚学習に焦点を当てトークしていただきます.

<講演内容>
Identifying Human Faces
Patrick J. Bennett
Department of Psychology, Neuroscience & Behaviour
McMaster University
Home Page: http://psycserv.mcmaster.ca/bennett/

Perceptual learning of complex patterns
Allison B. Sekuler,
Department of Psychology, Neuroscience & Behaviour
McMaster University
Home Page: http://psycserv.mcmaster.ca/sekuler/

※上記講演は産業技術総合研究所および京都大学にて2回行われます.

<第1回 @産業技術総合研究所>
日時:2007年3月28日 (水) 15:00 - 17:30
会場:産業技術総合研究所 中央第6 6-11棟 2階 第4-5会議室
会場地図: http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/center/tsukuba_map_c06.html
交通アクセス: http://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/center/tsukuba_map_c.html
※ご注意:中央第6-11棟受付に入所登録を行い,名札を受け取ってから6-11棟にお入りください.

司会:永井 聖剛(産業技術総合研究所)
主催:日本-カナダ保健・医学協力事業
共催:産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門

<第2回 @京都大学>
日時:2007年3月30日 (金) 15:00 - 17:30
会場:京都大学総合人間学部 人間・環境学研究科 人間・環境学研究科棟233室
会場地図:http://www.h.kyoto-u.ac.jp/soujin/welcome/map.html
交通アクセス:http://www.h.kyoto-u.ac.jp/soujin/welcome/access.html

司会:齋木 潤(京都大学)
主催:日本-カナダ保健・医学協力事業
共催:京都大学21世紀COEプログラム「こころの働きの総合的研究教育拠点」

本件に関するお問い合わせは永井聖剛まで(masayoshi-nagai@aist.go.jp)

******** 以下,講演要旨 ********
Identifying Human Faces

Patrick J. Bennett
Department of Psychology, Neuroscience & Behaviour
McMaster University

We are remarkably adept at perceiving faces. A single, brief glance often is sufficient for us to determine a person's age, gender, emotional state, and identity. Our apparent expertise at perceiving faces, as well as the social significance of such stimuli, has lead to the suggestion that we have perceptual mechanisms that are specialized for processing information conveyed by human faces. This expertise and related specialized processing applies only to upright faces, however, presumably because we have little experience with inverted faces. Nevertheless, there is evidence that suggests that, at least in some circumstances, human observers are remarkably inefficient at processing upright faces. In my talk, I will describe several experiments that show that typical adults, as well as adults with autism, use only a very small percentage of the available information to identify pictures of upright faces. This inefficiency is due, in part, to the fact that observers identify faces on the basis of information in a small spatial region near the eye(s) and brow(s). Another reason that we are so inefficient at identifying faces is that we rely on information conveyed at a particular spatial scale (i.e., a narrow range of spatial frequencies). Surprisingly, these constraints on identification apply similarly to both upright and inverted faces. Indeed, our evidence suggests that the dramatic difference between our perception of upright and inverted faces reflects subtle, quantitative differences in face processing, rather than the operation of qualitatively different mechanisms. These results suggest that the mechanisms used to identify upright and inverted faces may be more similar than previously believed.

****************

Perceptual learning of complex patterns

Allison B. Sekuler
Department of Psychology, Neuroscience & Behaviour
McMaster University

Performance in perceptual tasks often improves with practice. This effect is known as ‘perceptual learning,’ and it has been the source of a great deal of interest and debate over the course of the last century. In the context of signal detection theory, the improvements that take place with perceptual learning can be due to increases in internal signal strength or decreases in internal noise. Using a range of psychophysical techniques, including external noise masking and double-pass response consistency, we have shown that perceptual learning of complex patterns, such as faces and textures, is mediated predominantly by increases in internal signal strength, with no change in internal noise. Further studies, using the response classification technique, have enabled us to visualize of the changes that occur with learning. Interestingly, the results for learned versus unlearned stimuli mirror those for upright versus inverted faces, lending support to the idea that the inversion effect in faces is an example of life-long learning. We have explored this idea further by showing that we can induce inversion effects in non-face stimuli (e.g., houses and textures) as a function of learning, and we have recently begun to explore the effects of such learning on neural systems using both functional magnetic resonance imaging and electroencephalography. The results of these experiments place constraints on our models of perceptual learning, and provide insights into how these techniques can be used to further our understanding of the effects of atypical developmental trajectories, such as those seen in individuals with autism.

投稿時間 : 19:47 個別ページ表示

2007年03月24日
 ■ 「魅力ある大学院教育」イニシアティブ学術講演会

日時: 2007年3月24日(土曜日) 10:30~12:00
場所: 関西学院大学上ヶ原キャンパス図書館ホール(時計台裏の図書館の地下1階)
    アクセスマップ:http://www.kwansei.ac.jp/Contents_3334_0_10_0_18.html
    
演題: ハングル表記漢字熟語の認知

講演: 李 光五 先生(韓国嶺南大学校文科大学心理学科教授)
司会: 浮田 潤 (関西学院大学文学部教授)

概 要 :
 韓国語の語彙の約70%は漢字熟語であり、そのテキスト中での出現率は50%を超える。但し、漢字熟語の表記はほとんどハングルで行われる。このような状況は日本や中国と面白い対比を生じさせる。日本と中国では、表記に漢字を用いるので、漢字熟語の形態素は視覚的に同定されやすいが、その音韻的コードの生成は容易ではない。一方、韓国においては、ハングルが表記に用いられるので、漢字熟語の形態素は視覚的に曖昧になる(同じハングル音節が多数の漢字に対応しているため)が、その音韻的コードの生成は容易になる。プライミング法を用いた実験研究によると、韓国語では形態素の反復による促進効果は現れない。例えば、プライムの「山村」はターゲットの「山陰」の処理に影響を及ぼさない。これは、日本語や中国語さらには英語で得られた結果と異なる。本講演では、韓国語の漢字熟語処理に関する様々な研究を概観し、諸言語との比較を試みる。その上で、形態素処理の普遍性と言語依存性に関して考察を行う。

李光五先生は1979年にソウル大学をご卒業後、ソウル大学大学院を経て、1993年に北海道大学で博士(行動学)の学位を取得されました。言語、記憶、認知に関する実験心理学がご専門です。講演は日本語で行われます。

連絡先:関西学院大学文学部総合心理科学科(電話:0798-54-6209)

投稿時間 : 19:44 個別ページ表示

2007年03月22日
 ■ 視覚情報処理最前線に関する講演会

来る3月の電子情報通信学会年次大会において、HIP(ヒューマン情報処理研究会)では、視覚研究の最前線に関するチュートリアル講演会を企画いたしました。
色覚、奥行知覚、運動知覚、形態認知の最前線に関し、各領域の第一線でご活躍の先生方に、最前線の話題でありながら、門外漢にもわかるようにお話いただきます。電子情報通信学会会員以外の方の参加も自由です。視覚研究の専門家にも、そうでない人にも、ご満足いただける企画ですので、ぜひともこの機会に、視覚研究の全貌を学ぶ機会としてご参加下さい。周りの方にもご案内いただければ幸いです。


日時:3月22日 13:00~16:45
場所:名城大学 天白キャンパス(名古屋市)
   共通講義棟南 S501講義室

HT-1. 人間視覚情報処理研究の最前線

色彩の科学と技術 中内茂樹(豊橋技科大)
奥行知覚の適応的変化 金子寛彦(東工大)
局所運動情報の多次元統合メカニズム 西田眞也(NTT)
3次元物体認知の多感覚情報処理 安藤広志(ATR)
座長 三浦佳世(九大)

なお、学会参加費が必要です。行き方やその他のプログラムなど、電子情報通信学会総合大会に関しては、下記URLでご確認下さい。
http://www.toyoag.co.jp/ieice/G_top/g_top.html

投稿時間 : 23:16 個別ページ表示

2007年03月13日
 ■ 第8回こころの未来セミナー

下記のセミナーを開催します.
申し込み等は不要ですので,多数の皆様のご参加をお待ちしております.

第8回こころの未来セミナー

日時: 平成19年 3月 13日 (火曜日) 午後3時より 午後4時半頃まで

場所: 京都大学 文学部新館1階第1講義室 (京都大学本部構内 法経本館北側)

『社会的認知と意思決定の危うさ』
渡邊 克巳 先生
(東京大学・先端科学技術研究センター(認知科学分野))

我々人間は、外界からの入力を処理し、意思決定を行い、運動の発現にいたるまでの複雑な情報処理過程を驚くほどの速さで行っている。しかしながら、外界の刺激配置・内的な状態は膨大かつ曖昧であり、脳の計算能力も世界を正確に表現するには絶対的に不足している。特に社会的な認知過程・感情の推定に関わる過程は未知の部分が多い。人間(あるいは動物)が複雑な環境の中で適応的に行動している(ように見える)ためには、少ない情報から現実を能動的に構築する事による部分が大きいことを、研究例を紹介しながら考察したい。

問い合わせ先 吉川左紀子(say@educ.kyoto-u.ac.jp)

投稿時間 : 10:47 個別ページ表示

2007年03月09日
 ■ RARC心理プロジェクト2006年度第6回公開研究会「近赤外分光法によるストーリー理解プロセスの評価」

日時: 2007年3月9日(金)18:00~20:00
場所: 立教大学新座キャンパス6号館8階会議室
    http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/index.html

講演者

遠藤信貴
(独)産業技術総合研究所・人間福祉医工学研究部門

講演要旨
 情報を伝える立場に立つと,受け手が伝えた内容をどの程度理解できているのかを把握することは非常に難しいものである.特に,自分の理解状態を相手に的確に伝えることが困難である認知・知的障害者の場合,理解状態の把握はさらに困難なものになる.また情報の受け手による主観的報告に基づいた従来の理解度評価法では,真の理解状態を必ずしも明らかにすることはできない.このような問題を踏まえ,本研究では近赤外分光法(NIRS: Near-Infrared Spectroscopy)を用いて,理解課題遂行時における脳活動をオンラインでモニタリングし,理解プロセスの評価を試みた.実験では,(1)4コマ漫画を受動的に観察し,そのストーリー展開を理解する課題と,(2)絵画カードの並べ替えによって,論理的ストーリーの構築を行う課題を被検査者に課した時の脳活動をNIRSによって計測した.本講演では,ストーリー展開の理解および論理的ストー リーの構築という2種類の課題遂行時においてみられた脳活動を比較検討し,「積極的に理解に努めている」状態の他覚的評価の可能性について議論する.

対象: どなたでもご参加いただけます
受講料:無料です
申込: 不要です

主催:
立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究プロジェクト(研究プロジェクト代表者:立教大学現代心理学部教授 長田佳久)

問い合わせ先:
立教大学新座キャンパス現代心理学部 助手室 (担当: 本間 元康)
E-mail:rarc_psy@rikkyo.ac.jp
TEL:048-471-6952

投稿時間 : 18:10 個別ページ表示

2007年02月27日
 ■ 京都大学21世紀COEプログラム岩男卓実先生講演会

 京都大学21世紀COEプログラム[心の働きの総合的研究教育拠点] では,関東学院大学の岩男卓実先生の講演会を下記の通りおこないます.
 岩男先生は,東京大学教育学部,同大学院出身で,帰納推論とその支援に関する認知心理学的研究を精力的に進めている若手の第一人者です.
 関心の有る多くの方々の出席をお待ちしています.
 なお,参加申し込みは不要,入場は無料です.

●日 時: 2007年2月27日 (火曜) 15:00-16:30 
●場 所: 京都大学教育学部 1階 第1講義室
地図・アクセス: http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/access.htm
●講演者:岩男卓実(関東学院大学助教授)
http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~iwao/
●講演題目: 帰納推論と論理的思考:ルールから制約へ
●要旨
推論は,演繹推論と帰納推論の2つに大別できる。演繹推論は形式的な推論ルールのみによって推論の正しさを評価できるのに対し,帰納推論は形式的な推論ルールのみによっては,その推論の正しさを決定できない。そのため,一般に論理的思考という場合,演繹推論との関係について論じることが多い。つまり,論理的思考とは,演繹推論のように,「正しい」思考のルールに沿って思考できることであるというのである。
 本発表では,演繹推論と関連付けて論じられることが多い論理的思考について,その帰納推論との関連を検討し,さらにその検討を通じて,どのような教育が論理的思考の育成にとって有効であるのかを考えたい。その際,発表者自身が大学におけるリメディアル教育の一環として行っている実践例についても検討したい。
●問合せ先 楠見 孝 kusumi(at)mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp

投稿時間 : 22:00 個別ページ表示

2006年12月28日
 ■ 京都大学21世紀COEプログラム山内隆史先生講演会"Computational modeling as an inferential tool"

京都大学21世紀COEプログラム[心の働きの総合的研究教育拠点] では,テキサスA&M大学の山内隆史先生の講演会を下記の通りおこないます.
 山内先生は,コロンビア大学,同大学院出身で,概念,帰納推論,知識表象に関して,心理実験とシミュレーションに基づいて計算論的な認知モデルを構築する研究を進めています.
 関心の有る多くの方々の出席をお待ちしています.なお,参加申し込みは不要,入場は無料です.

日 時: 2006年12月28日(木) 16:00~17:30
場 所: 京都大学教育学部 1階 第1講義室
地図・アクセス: http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/access.htm
講演者:山内隆史先生(テキサスA&M大学)
http://psychology.tamu.edu/Fac_Ext.php?ID=37
講演題目: Computational modeling as an inferential tool(推論の道具としての計算論的モデリング)
要旨(講演は日本語です)
The behavioral dissociation between categorization and recognition, first reported by Knowlton and Squire (1993), has been a major source of controversy in cognitive psychology. Of particular importance is Nosofsky and Zaki’s (1998) demonstration that a single exemplar-based model can
explain the dissociation between the two tasks, which provided decisive support for the exemplar-based single-system account. This article revisits Nosofsky-Zaki’s computational analysis, and questions the validity of their computational evidence. Using a Bayesian method, the present analysis
shows that their exemplar model is too general in that it not only explains the Knowlton-Squire dissociation data, but also account for randomly generated data.

問合せ先 楠見 孝 kusumi(at)mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp
講演会の詳細情報は下記を参照ください
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/personal/Kusumi/yamauchi.htm

投稿時間 : 03:18 個別ページ表示

2006年12月16日
 ■ 日本人間工学会感性情報処理・官能評価部会2006年度第2回講演会

日本人間工学会感性情報処理・官能評価部会からのご案内です。

下記のとおり講演会を開催しますので、ぜひご参加ください。
詳細は、http://www.gogp.co.jp/ergonomics/ をご参照ください。

2006年度 第2回講演会「鉄道利用者のための人間工学と官能評価」
日時:2006年12月16日(土) 午後2時~
場所:文化女子大学 新都心キャンパス
講演内容:
1)鈴木 浩明「鉄道における人間工学と官能評価」
2)斎藤 綾乃「列車内設備のユニバーサルデザイン評価」
3)水上 直樹「視覚障害者誘導用ブロックの敷設方法」
4)藤浪 浩平「迷惑行為に対する利用者の意識と行動」
-講師はいずれも財団法人鉄道総合技術研究所
参加費:無料(会員以外のかたも参加できます)

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2006年12月15日
 ■ RARC心理プロジェクト2006年度第5回公開研究会「比較認知発達からみたチンパンジーの絵画的奥行知覚」

講演者:伊村知子(関西学院大学文学部、日本学術振興会特別研究員(PD))

日時: 2006年12月15日(金)18:00~20:00
場所: 立教大学新座キャンパス6号館8階会議室
    http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/index.html

講演要旨
 われわれは、写真やテレビ画像のような2次元平面から3次元の物体の形状や奥行を知覚できる。こうした絵画的奥行知覚の能力は、その人工性ゆえにヒトに特有な文化的経験の必要性が示唆されてきた。一方、ヒトの乳児やヒト以外の動物を対象とした研究から、絵画的奥行知覚の生物学的な基盤が明らかにされてきた。しかしながら、先行研究の多くはヒトの成人と乳児、あるいは動物の成体の比較にとどまっている。認知システムを個体発生と系統発生という2つの時間軸で変化しうるものだととらえ、ヒトの認知機能がどのように発達するのか、なぜそのように進化してきたかという2つの問いに答えるためには、乳児から成体への発達過程を系統の異なる動物種間で比較する必要がある。そこで、今回はヒトと近縁な動物種であるチンパンジー、ニホンザルとヒトの乳児と成体を対象とした認知発達の比較、すなわち「比較認知発達」の視点にたち、陰影や影、線遠近法からの奥行知覚について検討した研究を紹介する。得られた実験結果から絵画的奥行知覚の発達過程と進化的起源について考察したい。

対象: どなたでもご参加いただけます
受講料:無料です
申込: 不要です

主催:
立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)
心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究プロジェクト 
(研究プロジェクト代表者:立教大学現代心理学部教授 長田佳久)

問い合わせ先:
立教大学新座キャンパス現代心理学部 助手室 (担当: 本間 元康)
E-mail:rarc_psy@rikkyo.ac.jp
TEL:048-471-6952

ホームページ:http://www.rarc.jp

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