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2007年02月27日
京都大学21世紀COEプログラム[心の働きの総合的研究教育拠点] では,関東学院大学の岩男卓実先生の講演会を下記の通りおこないます.
岩男先生は,東京大学教育学部,同大学院出身で,帰納推論とその支援に関する認知心理学的研究を精力的に進めている若手の第一人者です.
関心の有る多くの方々の出席をお待ちしています.
なお,参加申し込みは不要,入場は無料です.
●日 時: 2007年2月27日 (火曜) 15:00-16:30
●場 所: 京都大学教育学部 1階 第1講義室
地図・アクセス: http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/access.htm
●講演者:岩男卓実(関東学院大学助教授)
http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~iwao/
●講演題目: 帰納推論と論理的思考:ルールから制約へ
●要旨
推論は,演繹推論と帰納推論の2つに大別できる。演繹推論は形式的な推論ルールのみによって推論の正しさを評価できるのに対し,帰納推論は形式的な推論ルールのみによっては,その推論の正しさを決定できない。そのため,一般に論理的思考という場合,演繹推論との関係について論じることが多い。つまり,論理的思考とは,演繹推論のように,「正しい」思考のルールに沿って思考できることであるというのである。
本発表では,演繹推論と関連付けて論じられることが多い論理的思考について,その帰納推論との関連を検討し,さらにその検討を通じて,どのような教育が論理的思考の育成にとって有効であるのかを考えたい。その際,発表者自身が大学におけるリメディアル教育の一環として行っている実践例についても検討したい。
●問合せ先 楠見 孝 kusumi(at)mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jp
投稿者 office : 2007年02月27日 22:00