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2007年03月09日
日時: 2007年3月9日(金)18:00~20:00
場所: 立教大学新座キャンパス6号館8階会議室
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/index.html
講演者
遠藤信貴
(独)産業技術総合研究所・人間福祉医工学研究部門
講演要旨
情報を伝える立場に立つと,受け手が伝えた内容をどの程度理解できているのかを把握することは非常に難しいものである.特に,自分の理解状態を相手に的確に伝えることが困難である認知・知的障害者の場合,理解状態の把握はさらに困難なものになる.また情報の受け手による主観的報告に基づいた従来の理解度評価法では,真の理解状態を必ずしも明らかにすることはできない.このような問題を踏まえ,本研究では近赤外分光法(NIRS: Near-Infrared Spectroscopy)を用いて,理解課題遂行時における脳活動をオンラインでモニタリングし,理解プロセスの評価を試みた.実験では,(1)4コマ漫画を受動的に観察し,そのストーリー展開を理解する課題と,(2)絵画カードの並べ替えによって,論理的ストーリーの構築を行う課題を被検査者に課した時の脳活動をNIRSによって計測した.本講演では,ストーリー展開の理解および論理的ストー リーの構築という2種類の課題遂行時においてみられた脳活動を比較検討し,「積極的に理解に努めている」状態の他覚的評価の可能性について議論する.
対象: どなたでもご参加いただけます
受講料:無料です
申込: 不要です
主催:
立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究プロジェクト(研究プロジェクト代表者:立教大学現代心理学部教授 長田佳久)
問い合わせ先:
立教大学新座キャンパス現代心理学部 助手室 (担当: 本間 元康)
E-mail:rarc_psy@rikkyo.ac.jp
TEL:048-471-6952
投稿者 office : 2007年03月09日 18:10