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2006年12月15日
講演者:伊村知子(関西学院大学文学部、日本学術振興会特別研究員(PD))
日時: 2006年12月15日(金)18:00~20:00
場所: 立教大学新座キャンパス6号館8階会議室
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kohoka/campusnavi/index.html
講演要旨
われわれは、写真やテレビ画像のような2次元平面から3次元の物体の形状や奥行を知覚できる。こうした絵画的奥行知覚の能力は、その人工性ゆえにヒトに特有な文化的経験の必要性が示唆されてきた。一方、ヒトの乳児やヒト以外の動物を対象とした研究から、絵画的奥行知覚の生物学的な基盤が明らかにされてきた。しかしながら、先行研究の多くはヒトの成人と乳児、あるいは動物の成体の比較にとどまっている。認知システムを個体発生と系統発生という2つの時間軸で変化しうるものだととらえ、ヒトの認知機能がどのように発達するのか、なぜそのように進化してきたかという2つの問いに答えるためには、乳児から成体への発達過程を系統の異なる動物種間で比較する必要がある。そこで、今回はヒトと近縁な動物種であるチンパンジー、ニホンザルとヒトの乳児と成体を対象とした認知発達の比較、すなわち「比較認知発達」の視点にたち、陰影や影、線遠近法からの奥行知覚について検討した研究を紹介する。得られた実験結果から絵画的奥行知覚の発達過程と進化的起源について考察したい。
対象: どなたでもご参加いただけます
受講料:無料です
申込: 不要です
主催:
立教大学アミューズメント・リサーチセンター(RARC)
心理アミューズメントの技法とコンテンツに関する研究プロジェクト
(研究プロジェクト代表者:立教大学現代心理学部教授 長田佳久)
問い合わせ先:
立教大学新座キャンパス現代心理学部 助手室 (担当: 本間 元康)
E-mail:rarc_psy@rikkyo.ac.jp
TEL:048-471-6952
ホームページ:http://www.rarc.jp
投稿者 office : 2006年12月15日 09:26