日本認知心理学会公開シンポジウム「自伝的記憶を思い出す:よりよい人生を送るための記憶想起」のご報告

 日本認知心理学会では,2021年11月13日(土)に、公開シンポジウム「自伝的記憶を思い出す:よりよい人生を送るための記憶想起」をZoomウェビナーにてオンライン開催した。

 シンポジウムでは4名が講演を行った。本シンポジウムの企画者でも杉森絵里子氏(早稲田大学)は「自伝的記憶の語り時に聴く側の態度が記憶への印象に及ぼす影響」について、川﨑弥生(早稲田大学)は「自伝的記憶の時間的分布とその機能」について、堤聖月(神戸学院大学)は「自伝的記憶の特性と忘却への懸念との関連」、そして池田和浩氏(尚絅学院大学)は「自伝的記憶の語り直しに内在する機能的恩恵」について話題提供を行った。本シンポジウムは、研究者のみならず、科学的な心理学になじみのない社会人や、心理学に興味を持つ高校生などに対して、認知心理学の面白さや奥深さ、そして他の学問分野との連携可能性などについて伝えることを目的とした。自伝的記憶というテーマを通して、よりよい人生を送ること、人間理解を深めることに取り組む研究について、その内容と手法がわかりやすく紹介された。当日は一般参加者を含む78名が聴講し、講演終了後には非常に活発な議論が行われた。一般の人々と研究者の交流を促進し、認知心理学の理解を深めることに大きく寄与したと考えられる。