office: 2013年7月アーカイブ
日本認知心理学会 会員の皆様 早稲田大学人間科学学術院では、現在、専任教員の公募を行っております。 詳細につきましては、下記のURLより、JREC-INに掲載の情報をご覧下さい。 - 専任教員公募(社会・文化心理学) http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=0&id=D113070283&ln_jor=0 なお,応募書類の締切は、2013年08月21日(必着)となっております。
ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム2013への投稿のご案内 HCGシンポジウム運営員会副委員長(HCG企画幹事) 大塚真吾(神奈川工科大学) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)として,毎年 12月の恒例となりましたHCGシンポジウムへの投稿のご案内です. 2010年の宮崎シーガイア,2011年の高松市サンポートホール高松,2012年の熊本 市くまもと森都心(しんとしん)プラザを経て,2013年は松山市総合コミュニ ティセンターにおいて開催されます. 会場: 松山市総合コミュニティセンター(http://www.cul-spo.or.jp/comcen/) 会 期:2013年12月18日(水)~20日(金) 発表申込締切:2013年 9月4日(水)24:00 JST 発表原稿締切(予定):2013年10月18日(金)24:00 JST 副題:~ 人々の生活を幸せで豊かにしていくICTとコミュニケーション ~ 招待講演1:京都大学 農学研究科 伏木 亨先生(12/18午後に講演予定) 講演内容:おいしさは,食べ物と人間の関係の中にだけ存在するバーチャルで脆 弱な感覚である.おいしさに関わる要因は無数にあるが,人間は食物を口に入れ た後すぐにおいしさを判断できる.膨大な事項が関与しているとは考えにくい. 数個の項目がポジティブな判断に関与していると思われる.そこで,おいしさの 主な要素を整理した.本発表では,まず,おいしさの4つの要素についてそれぞ れを解説する.さらに,このおいしさの構造の仮説を検証する目的で統計学的な 考察を加える.この仮説をおいしさの評価に応用する目的で,要素をできる限り 簡略化したモデルを考えた.生存のための生理,快楽を求める食,人間固有の食 文化,情報の4つにおいしさを分類した.回帰分析を用いた客観的評価について も触れてみたい. 招待講演2:東京大学 生産技術研究所 豊田 正史先生(12/19午後に講演予定) 講演タイトル:「大規模Webデータと実世界データの融合(仮)」 発表申込や最新情報につきましては下記をご覧ください. http://2013.hcg-symposium.org/ HCGシンポジウムは,ヒューマンコミュニケーショングループに属する1種・ 2種研究会はもとより,その他の分野とも研究交流を横断的かつ濃密に行うため に,今回は全ての口頭発表者に対してンタラクティブ発表枠を付与することにい たしました. ・インタラクティブ発表では発表用パネルにポスターを貼って頂きます. ・電源を用意しますのでノートPCを用いたデモ等を行うことができます. ・口頭発表者によるインタラクティブ発表は必須ではありませんが,できるだけ コアタイムにはご参加ください. ・インタラクティブ発表のみの参加者も募集しております.萌芽的な研究や研究 プロジェクトの紹介などにご活用下さい. 今年からの新たな試みとして「オーガナイズドセッション」を行います.これ は,ある特定のトピックに関する研究発表を1つのセッションに集め,活発に議 論を行うセッションになります.今年は以下の3つのセッションを企画しており ます.その分野の専門家との議論を行うことができますので,積極的な投稿をお 待ちしております.各オーガナイズドセッションの募集内容や投稿方法の詳細に つきましてはWebページ(http://2013.hcg-symposium.org/)をご覧ください. オーガナイズドセッションⅠ(開催日未定) タイトル:「コミック工学」 オーガナイザ:松下 光範 (関西大学) 内容:タブレットやスマートフォン等,ディジタル端末で読むことのできる電子 書籍が急速に普及しつつある.とりわけ,ディジタルコミックはその売り上げの 8割を占める主力コンテンツとなっている.ディジタルコミックは,従来の紙媒 体のコミックと異なり物理的な制約がないため,従来のコミックの枠にとらわれ ない表現や利用が可能である.しかし現状では,多くの作品は単に紙媒体のコン テンツをスキャナで取り込んでそのままディジタル化した静的なものであり, ディジタルコミックの可能性を十分に活かせる状況にはない.本オーガナイズド セッションは,こうした現状を打破しディジタルコミックの可能性を追求するた めの技術やアプリケーションを醸成する場として企画された.様々な確度から電 子コミックを対象とした研究が一堂に会することで,研究推進のためのブレイク スルーや相乗効果が期待される. オーガナイズドセッションⅡ(開催日未定) タイトル:「ユーザセンタードデザインとデザイン思考」 オーガナイザ:大野 健彦 (NTT) 内容:情報化社会の成熟に伴ってユーザの行動や価値観が多様化し,新規性の高 い技術を中心とした従来型のサービス開発手法が通用しなくなり始めたとい言わ れて久しい.このため,サービスやプロダクトを人間中心かつ創造的に創り出 す,ユーザセンタードデザインやデザイン思考が,近年大きな注目を浴びてい る.しかしながら,その手法が十分に確立したとは言えず,大学,企業等におい て試行錯誤の取り組みが続いている.例えばユーザ観察法,サービスアイデアの 創出および洗練化の手法,ユーザ評価手法などの個々の方法論に加え,それらを 組み合わせてサービスを創り出す全体のプロセスは,発展途上である.対象とす るサービスやプロダクトの種類によって,適する方法が異なることも考えられ る.さらには実際にこれらを実施することでわかる手法の難しさや課題も多様で ある.本セッションでは,様々な取り組みやそこで得られた課題を共有し,議論 を行うことで,本分野の発展を目指す.本セッションでは,以下のテーマに加え て,広くユーザセンタードデザインとデザイン思考に関する発表を募集する.必 ずしも研究発表である必要はなく,具体的な取り組み事例の紹介も歓迎する.当 日は発表に加えて,そこで挙げられた課題を整理し,参加者全員によるワーク ショップを実施して目指すべき方向性を議論することを予定している. オーガナイズドセッションⅢ(開催日未定) タイトル:「空気メディアの現状と展望」 オーガナイザ:柳田 康幸(名城大学)・上岡 玲子(九州大学) 内容:視聴覚メディアや,機械的接触を伴う力・触覚メディアに続き,空気を媒 体とするメディア技術の研究開発が進められている.本セッションでは,香り提 示や空気流を使った触覚刺激,あるいはそれらの組み合わせなど,空気を使った 柔らかい情報提示技術の現状について俯瞰するとともに,これらの技術の進むべ き方向性についてディスカッションを行う. 本シンポジウムでは,発表(口頭発表/インタラクティブ発表)で優れた発表 に対し下記の賞を設ける予定です. ・学生口頭発表賞 ・最優秀インタラクティブ発表賞(一般学生問わず) ・優秀インタラクティブ発表賞(一般) ・学生優秀インタラクティブ発表賞 参考までに,2012年の熊本市くまもと森都心(しんとしん)プラザの開催時に は,オーラル発表60件,インタラクティブ発表33件が寄せられ,参加者は191名 でした.みなさまのご投稿ご発表を心よりお待ち申し上げております. シンポジウムに引き続いて,電子情報通信学会論文誌「基礎・境界:A」にお いてヒューマンコミュニケーション特集号が予定されております.シンポジウム 発表後にブラッシュアップした研究を本特集号にご投稿頂ければ幸いです.ま た,シンポジウムでの優秀な論文につきましては,本特集号への推薦論文として 推薦いたします. 情報保障のご案内: 視覚や聴覚等に障がいを持った方でも参加・発表できるように情報保障を行います. 詳しくは下記をご覧ください. http://2013.hcg-symposium.org/
日本認知心理学会会員の皆様: (複数のMLにご案内をお送りしております。重複ご容赦ください。) 日本認知心理学会高齢者心理研究部会の第8回の研究会 (老年心理学研究会共催)を以下の通り開催します。 今回は,帝塚山大学心理学部心理学科教授の蓮花一己先生による特別講演 「高齢ドライバーの心理と対策」と,発表希望の方による一般演題を行います. 皆様のご参加をお待ちしております。 なお,夕方17時半頃より懇親会(新大阪駅周辺)を予定しております。 どうぞよろしくお願いいたします。 ------------------------- ○日 時 2013年8月10日(土)13時~16時半 ○会 場 滋慶医療科学大学院大学 9階視聴覚大講義室 ※当日は,大学玄関に案内を掲示します。 URL:http://www.ghsj.ac.jp/access ○スケジュール 13:10-14:10(特別講演)蓮花一己先生(帝塚山大学) 「高齢ドライバーの心理と対策」 14:20-16:30(一般演題:4名)(発表20分、質疑5分) 14:20-14:45 堀川 悦夫(佐賀大学大学院) 認知機能低下高齢者における運転適性検査の特性について 14:45-15:10 勝原 摩耶(理化学研究所) なぜ高齢者は柔軟にアクションを変えられないのか? ―手の運動変更課題を用いた検討― 15:10-15:20 休憩 15:20-15:45 小園 麻里菜(大阪大学大学院) 高齢期の余暇活動と認知機能との関連-前期高齢者・後期高齢者を対象として 15:45-16:10 朴 眩泰(国立長寿医療研究センター) 高齢者の身体活動と認知機能に関する研究 16:10-16:30 総合討論 ------------------------- 日本認知心理学会高齢者心理学研究部会 代表者:権藤恭之(大阪大学) 事務局:熊田孝恒(京都大学) 石松一真(滋慶医療科学大学院大学) サイト:http://cognitiveaging.jp/
■ De Fruyt先生ご講演 事前勉強会 のご案内 日本パーソナリティ心理学会第22回大会(10月12-13日@江戸川大学)に,ゲスト・ スピーカーとして,Filip De Fruyt教授(ゲント大学)が来日されます。 http://www.edogawa-u.ac.jp/~jspp22//kouen.html そこで,日本パーソナリティ心理学会国際交流委員会では,当日のご講演をより よく理解するために,De Fruyt先生のご研究内容について事前に学ぶ機会を以下 の通りに設けることにしました。De Fruyt先生からは,英語文献を複数本お送り 頂いており,これを勉強会の題材にする予定です。 参加は,以下の申込フォームから受け付けておりますので,皆さまどうぞ奮って お申込みください。お申込みの締切日は,8月17日(土)です。 【参加申込フォーム】http://goo.gl/5Qpdb 【日時】: 2013年8月31日(土) 14時開始 (勉強会終了後,懇親会を予定しています(希望者のみ,有料)) 【場所】: 東京会場 早稲田大学 戸山キャンパス 33号館 第10会議室 京都会場 京都大学 教育学部 2階 中央実験室 ※ 2拠点同時開催です。 【費用】: 無料 【文献】: 講読は以下の文献を中心に行う予定です。 De Clercq, B., & De Fruyt, F. (2012). A five-factor model framework for understanding childhood personality disorder antecedents, Journal of Personality, 80, 1533-1563. De Fruyt, F., & De Clercq, B. (2012). Childhood antecedents of personality disorders. In T. Widiger, (Ed.), The Oxford Handbook of Personality Disorders, (Chapter 8, pp. 166-185). De Fruyt, F., & De Clercq, B. (2012). Childhood Antecedents of Personality Disorder: A Five-Factor Model Perspective. In T. Widiger, & P. T. Costa, Jr. (Eds.), Personality Disorders and the Five-Factor Model of Personality, 3rd Edition (Chapter 4, pp. 43-60). De Fruyt先生の業績については以下のページも参照してください。 https://biblio.ugent.be/person/801000721392 また,勉強会当日に,参考文献について報告を行ってくださる方を募集しています。 パーソナリティ心理学会非会員の方のご参加につきましても,お気軽に下記まで お問い合わせください。 日本パーソナリティ心理学会 国際交流委員会 iecjspp@googlegroups.com
医療の質・安全学会 第7回 学際的医療研究のための入門講座 (ワーク ショップ) 最期のN週間を考える――「社会で看取る」ためのデザイン 主催:医療の質・安全学会 学際共同研究推進委員会 協力: (株)日立製作所 デザイン本部 ※応募要領など詳しくは、http://qsh.jp/130907colab.htmlをご覧ください。 医療の質・安全学会学際的医療研究のための入門講座は,これから医療研究に 踏み出していきたい非医療系研究者と,そうした研究者と現場に役立つ研究を進 めていこうとする医療関係者のためのワークショップです. 第7回目の今年は,第6回で取り上げた「在宅/生活の場での医療」というテー マをさらに掘り下げ,「最期のN週間」をどこでどのように迎えられるのか,そ のために必要なことは何か,をテーマとします.末期を自宅で過ごせるといわれ ても,患者や家族にとって気になるのは「最期のN週間」はどうなるのか,とい うことです.医療のサポートはどう受けられるのか,ベッドや介護用具はどう揃 えればいいのか,生活サイクルはどうなるのか. 具体的な過ごし方,支え方がイメージできてこそ、患者や家族も,自分の最期 のときについて意志決定できるようになるのではないでしょうか. これは医療者だけで考えられることでもなければ,患者や家族だけで考えられ ることでもありません.今年はこれまでと異なり一日での開催となりますが,そ の分,講師の先生方にもご参加いただいてのワークショップを実現できそうで す.医療現場と他領域の研究者をつなぐ第一歩としての入門講座に,ぜひご参加 ください. 記 日時: 2013年9月7日(土)10時00分 ~20時30分 場所: (株)日立製作所 デザイン本部 東京都港区赤坂5丁目3-1(赤坂Bizタワー) 地下鉄千代田線 赤坂駅 徒歩1分/銀座線丸の内線 赤坂見附駅徒歩5分 ※詳しい場所ならびに入館方法については,参加者に後日ご連絡いたします 基礎講座:テーマと講師 在宅医療での看取り: 太田秀樹(医療法人アスムス) 新たな地域医療における薬剤師の役割: 狭間研至(ハザマ薬局) 介護・医療をつなぐ訪問看護師: 片山智栄(桜新町アーバンクリニック) ワークショップ話題提供: 交渉中 対象: 医療研究に興味を持つ社会科学系(社会学/心理学/認知科学ほか),理工学系 (情報科学/人工知能/人間工学ほか)の研究者. あるいは,在宅への移行というテーマに関連して学際的共同研究に興味を持つ医 療関係者,研究者.あわせて30名程度. ・医療の質・安全学会および各学会に対して公募し,希望者が多いときには書面 選考を行い,同一条件の場合は,若手研究者を優先します. ・ 原則として,全日程に参加できる方を優先いたします. 参加費: 昼食・懇親会費を含みます. 学生(大学院生を含む) 2,000円 一般 5,000円 ※この参加費は,上記の「実費の一部」をご負担いただくものです.その他の経 費は主催学会で負担しており,収益事業ではないことをご理解ください スケジュール(予定 変更の可能性があります):(敬称略) 9月7日(土) 0900-0930 受付 0930-0945 趣旨説明と事務連絡 0945-1100 在宅医療における看取り:太田秀樹 1100-1110 休憩 1110-1225 新たな地域医療における薬剤師の役割:狭間研至 1225-1330 昼食 1330-1445 介護・医療をつなぐ訪問看護師:片山智栄 1445-1455 休憩 1455-1525 話題提供:交渉中 (15分×2) 1530-1830 ワークショップ(グループ討議,全体討議) 1830-2030 懇親会 応募方法: 詳細は http://qsh.jp/130907colab.html をご覧ください。 応募締切: 2013年8月10日(土)
認知心理学会関係者 各位 この度、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究「法と人間科学」では、 当領域メンバー・厳島教授が中心となって心理学の専門家を養成するセミナーを 企画いたしました。 つきまして、下記の通りセミナーの概要をご案内いたします。 セミナーの内容が画期的なものに加え、参加費無料、9月22,23日の宿泊先は主催 側にてご用意(宿泊費をご提供させて頂きます) となっております。 参加者の対象は、心理学を専攻する/した博士課程の院生以上の学識経験者を中 心に広く募集いたしますので、 ご参加の程、どうぞよろしくお願いします。 募集〆切りが 7月31日となっておりますので、 お早めにお申し込み頂くようお願いいたします。 申込用紙とポスターは下記ホームページよりダウンロード頂けます。 ↓ http://law-human.let.hokudai.ac.jp/group/summary/archive/116/156/ ------------------------------------------------------------------------- 第1回 目撃証言心理学専門家養成セミナー ● 日時:2013年9月22日(日)~24日(火) - 9月22,23日 10:00~17:00 - 9月24日 10:00~13:00 ● 場所:北海道大学 人文・社会科学総合研究棟 W201,W202講義室 ◆講師:厳島 行雄(日本大学・教授)、原 聰 (駿河台大学・教授)、 北神 慎司 (名古屋大学大学院・准教授)、 仲 真紀子(北海道大学大学院・教授「法と人間科学」代表)他 ◆企画:厳島行雄(日本大学・教授)、仲 真紀子(北海道大学大学院・教授「法 と人間科学」代表) *参加無料、宿泊先提供、事前申し込みにて定 員 10名 [申し込み方法] 参加をご希望される方は、ホームページ(http://law-human.let.hokudai.ac.jp /group/summary/archive/116/156/) より申込み用紙をダウンロードし、必要事 項とセミナー参加の動機などをご記入の上、メールにて法と人間科学・支援室 (lahs@let.hokudai.ac.jp) にお送りください。支援室よりお返事致します。 なお、申込み多数の場合、参加動機などを審査の上、参加者を決定させていただ きます。予め ご了承ください。 ・応募〆切り:7月31日(水)厳守 ●申込み・問合わせ先 北海道大学大学院文学研究科 新学術領域研究「法と人間科学」支援室 Emai : lahs@let.hokudai.ac.jp Tel. : ( 011 ) 706 - 3912
Young Perceptionists' Seminar(YPS)は、1972年に名古屋大学の学生を中心に 発足した、若手知覚研究者の情報交換・討論・交流を目的とする合宿形式の研究 会です。 自称"Young"で、感覚、知覚、認知などの諸領域に興味をお持ちの方なら、 誰でも気軽に参加することができます。 例年通り、通常の研究発表に加え、 構想段階の研究の発表や研究のアイデアのみの発表(妄想発表)も歓迎いたします。 今年度は東京大学大学院総合文化研究科認知行動科学大講座にて準備委員会を組 織することになりました。 東京大学の主催となりますが,残暑厳しき折ですので都会の喧噪を離れ,涼やか な日光市にての開催といたしました。 皆さまが快適なYPSを過ごしていただけますよう、 準備委員一同、誠心誠意努めて参りますので、皆さま奮ってご参加ください。 ○YPS2013概要 ・日時:9月2日(月)~4日(水) ・場所:ホテル・ファミテック(栃木県日光市) ・テーマ:感覚・知覚・認知の諸領域 ・特別講演:「タイトル未定」(専修大学人間科学部心理学科・准教授 大久保 街亜先生) ・参加費:非有職者15,000円 有職者25,000円 (参加者数によって変更の可能性 があります) ・ホームページに記載しております「参加/発表 申し込み票」にご記入の上、 Eメールにてお申し込み下さい(8月7日締切)。 なお人数が60人に達し次第締め切りますので、お申し込みはお早めにお願いい たします。 [宛先:yps2013@cogn.jp] 1号通信等、詳細につきましてはホームページ(http://yps2013.web.fc2.com/) をご覧ください。 皆さまのご参加をお待ちしております。 YPS2013準備委員会 真田原行(代表)・小林正法(副代表) *********YPS2013についてのお問い合わせ********* 東京大学大学院総合文化研究科認知行動科学大講座 第41回Young Perceptionists'Seminar 準備委員会(真田原行 宛) 153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 17号館 長谷川・齋藤研究室 Mail: yps2013@cogn.jp Web: http://yps2013.web.fc2.com/ Twitter: http://twitter.com/yps_2013 Facebook: http://www.facebook.com/yps.2013.todai ***********************************************
Authors: Sachio Otsuka, Megumi Nishiyama, Fumitaka Nakahara, & Jun Kawaguchi(大塚幸生・西山めぐみ・中原史隆・川口 潤) Title: Visual statistical learning based on the perceptual and semantic information of objects Journal(書誌情報): Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 39(1), 196-207, 2013. doi: 10.1037/a0028645 論文URL: http://psycnet.apa.org/journals/xlm/39/1/196.pdf Abstract: Five experiments examined what is learned based on the perceptual and semantic information of objects in visual statistical learning (VSL). In the familiarization phase, participants viewed a sequence of line drawings and detected repetitions of various objects. In a subsequent test phase, they watched 2 test sequences (statistically related triplets vs. unrelated foils) and decided whether the first or second sequence was more familiar based on the familiarization phase. In Experiment 1A, the test sequences comprised line drawings; in Experiment 1B, they comprised word stimuli representing each line drawing. The results showed that performance for statistically related triplets was greater than chance. In Experiments 2 and 3 containing the forward ABC and backward CBA triplets in the test, the results showed the importance of temporal order, especially in line drawings. In Experiment 4, in which the forward triplets were pitted against the backward triplets, we showed that temporal order is still important for the expression of VSL with word stimuli. Finally, in Experiment 5, we replicated the results of Experiments 2 and 3 even with the images of visual objects. These results suggest the parallel processes on the visual features and semantic information of objects in VSL. 著者Contact先の email: otsuka.sachio.65w@st.kyoto-u.ac.jp 日本語によるコメント(オプション,200-300字で) 本研究では,人がどのような情報に基づいて統計的規則性を抽出・学習してい るのかを検討した。実験の結果,テスト時にオブジェクトが用いられた場合,学 習―テスト間で刺激列内のオブジェクトの呈示順序が同じ条件のみで学習効果が 見られ,順序が異なる条件では学習効果は認められなかった。一方で,テスト時 にオブジェクトを表す単語が用いられた場合,順序が同じ条件と同様に順序が異 なる条件でも学習効果が認められた。これらの結果は,オブジェクトの特徴情報 に基づいて時系列順序を抽出・学習し,さらに意味情報に基づいてオブジェクト 刺激をまとまりとして学習している可能性を示唆している。
Authors: Shin-ichi ASakawa Title: Re-Evaluation of Attractor Neural Network Model to Explain Double Dissociation in Semantic Memory Disorder Journal(書誌情報): Psychology, ISSN Print: 2152-7180, ISSN Online: 2152-7199 doi: 10.4236/psych.2013.43A053 論文URL: http://www.Scirp.org/journal/psych Abstract: Structure of semantic memory was investigated in the way of neural network simulations in detail. In the literature, it is well-known that brain damaged patients often showed category specific disorder in various cognitive neuropsychological tasks like picture naming, categorisation, identification tasks and so on. In order to describe semantic memory disorder of brain damaged patients, the attractor neural network model originally proposed Hinton and Shallice (1991) was employed and was tried to re-evaluate the model performance. Especially, in order to answer the question about organization of semantic memory, how our semantic memories are organized, computer simulations were conducted. After the model learned data set (Tyler, Moss, Durrant-Peatfield, & Levy, 2000), units in hidden and cleanup layers were removed and observed its performances. The results showed category specificity. This model could also explain the double dissociation phenomena. In spite of the simplicity of its architecture, the attractor neural network might be considered to mimic human behavior in the meaning of semantic memory organization and its disorder. Although this model could explain various phenomenon in cognitive neuropsychology, it might become obvious that this model had one limitation to explain human behavior. As far as investigation in this study, asymmetry in category specificity between animate and inanimate objects might not be explained on this model without any additional assumptions. Therefore, further studies must be required to improve our understanding for semantic memory organisation. 著者Contact先の email: asakawa@ieee.rog 日本語によるコメント いくつかの国際学会で発表した内容をまとめた論文です.アトラクタニューラル ネットワークによる 意味記憶の障害に関する記述になります.神経心理学におけるカテゴリー特異性 障害のモデルとして 有効であると考えます.
Author: Yohtaro Takano (University of Tokyo) Title: Japanese Culture Explored Through Experimental Design Journal(書誌情報): A. Kurylo (Ed.) Inter/Cultural Communication. Thousand Oaks, CA: Sage, 2013, pp. 405-412. ISBN: 978-1-4129-8693-9 Abstract: [この論文は、本の1章なので Abstract がありません。概要を日本語で記し ます。] この論文は、社会的認知(集団の認知)に関する研究を記した論文です。 西欧では、近代の西欧文化を「個人主義」と規定し、他の文化を「集団主義」 と規定するイデオロギーが発達しました。このイデオロギーをベースに、「欧米 人は個人主義的、日本人は集団主義的」という認識が広まり、これが「日本人 論」の中心的なドグマになりました。このドグマは、近年、心理学的な比較文化 研究のベースにもなっています。 ところが、1980年代から90年代にかけて盛んに行なわれた集団主義・個人主義 に関する実証的な国際比較研究のうち、「世界で最も個人主義的」と考えられて きたアメリカ人と「世界で最も集団主義的」と考えられてきた日本人を直接比較 した研究を総覧してみたところ、アメリカ人と日本人のあいだには、そのような 差異は全く認められないことがわかりました(Takano & Osaka, 1999)。 実証的な研究のうち、同調行動の研究については、「実験の参加者が内集団の メンバーではなかったので、日本人の場合も、集団に同調するという行動が生じ なかったのではないか」という疑義が呈されました。この疑問に答えるために、 日本で内集団のメンバーを対象にした実験を行なったのですが、その実験を記し たのがこの論文です。実験の結果、日本人は、内集団のメンバーであっても、ア メリカ人と同程度にしか集団に同調しないことが明らかになりました。 この論文では、「文化差」が、他集団に対する敵意を煽ろうとする政治的な目 的にしばしば利用されてきたことを指摘し、「文化差」の主張には確固とした実 証的な根拠が不可欠であることを強調しています。 著者Contact先の email: takano@L.u-tokyo.ac.jp 日本語によるコメント(オプション,200-300字で) この論文は、Takano & Sogon (2008) を教科書向けに短縮し、書き直したもの です。Takano & Sogon (2008) は、高野(2008)でも紹介しました。この論文の 一節は、パーソナリティ心理学の教科書 (Funder, 2012) に引用されています。 Takano, Y. & Osaka, E. (1999). An unsupported common view: Comparing Japan and the U.S. on individualism/collectivism. Asian Journal of Social Psychology, 2, 311-341. 高野陽太郎 (2008). 『「集団主義」という錯覚』 新曜社 Takano, Y. & Sogon, S. (2008). Are Japanese more collectivistic than Americans?: Examining conformity in in-groups and the reference-group effect. Journal of Cross-Cultural Psychology, 39, 237-250. Funder, D. C. (2012). The Personality Puzzle (6th ed). Norton.
Authors: Tadamasa Narimoto, naomi Matsuura, Tomohiro Takezawa, Yoshinori Mitsuhashi, and Michio Hiratani Title: Spatial short-term memory in children with visuospatial learning disabilities: Impairment in encoding spatial configuration (2013) Vol. 174 (1), 73-87 Journal: Journal of Genetic Psychology (5-Year Impact Factor: 1.098) (Aims & scope: The Journal of Genetic Psychology is devoted to research and theory in developmental psychology across the life span. We accept submissions in the areas of educational and cross-cultural comparative psychology if they are developmental in nature. The major thrust of the journal is empirical research and the exposition and criticism of theory doi: 10.1080/00221325.2011.641040 論文URL: http://www.tandfonline.com/toc/vgnt20/174/1 Abstract: The authors investigated whether impaired spatial short-term memory exhibited by children with nonverbal learning disabilities is due to a problem in the encoding process. Children with or without nonverbal learning disabilities performed a simple spatial test that required them to remember 3, 5, or 7 spatial items presented simultaneously in random positions (i.e., spatial configuration) and to decide if a target item was changed or all items including the target were in the same position. The results showed that, even when the spatial positions in the encoding and probe phases were similar, the mean proportion correct of children with nonverbal learning disabilities was 0.58 while that of children without nonverbal learning disabilities was 0.84. The authors argue with the results that children with nonverbal learning disabilities have difficulty encoding relational information between spatial items, and that this difficulty is responsible for their impaired spatial short- term memory. 著者Contact先のemail: tanarimo@ed.tokyo-fukushi.ac.jp
Authors: Tatsushi Fukaya Title: Explanation generation, not explanation expectancy, improves metacomprehension accuracy Journal(書誌情報): Metacognition and Learning 2013, Volume 8, Issue 1, pp 1-18 doi: 10.1007/s11409-012-9093-0 論文URL: http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11409-012-9093-0 Abstract: The ability to monitor the status of one's own understanding is important to accomplish academic tasks proficiently. Previous studies have shown that comprehension monitoring (metacomprehension accuracy) is generally poor, but improves when readers engage in activities that access valid cues reflecting their situation model (activities such as concept mapping or self-explaining). However, the question still remains as to which process, encoding or retrieving, causes the improvement of metacomprehension accuracy, and the findings of previous research on this matter have been inconsistent. This study examined whether college students' metacomprehension accuracy improves when they expect, at the time of reading, that they will explain the content later (active encoding) or when they actually generate an explanation (encoding plus active retrieving). In the experiments, college students read five texts. During reading, some students expected that they would generate explanations but did not actually generate them. In contrast, some students actually generated an explanation of the text after reading. All students then rated their comprehension of each text. Finally, they completed tests on the materials. Results of both studies revealed that metacomprehension accuracy, operationalized as the association between comprehension ratings and test performance, was greater for the group that actually generated explanations than for the expectancy or control groups. 著者Contact先の email: fuka1026@gmail.com 日本語によるコメント(オプション,200-300字で) 本研究は,2つの実験から,他の人に説明を行うと,自身の理解状態が明確化さ れる効果が得られることを示したものです。 具体的には,大学生に異なるトピックの5つの文章について,学習,理解度判 断,テストを行い,理解度判断とテスト成績の 個人内連関係数(γ係数)を算出しました。統制群や説明を予期しながら学習す るだけの説明予期群と比較して,実際に説明を 産出した群において高いγ係数が認められました。つまり,説明産出を求めるこ とで,自分がその内容を本当に理解しているのか (「分かったつもり」)を明らかにできることが示されました。
Authors: Motoyasu Honma, Nobutaka Endo, Yoshihisa Osada, Yoshiharu Kim, Kenichi Kuriyama Title: Disturbances in equilibrium function after major earthquake Journal(書誌情報): Scientific Reports doi: 10.1038/srep00749 論文URL: http://www.nature.com/srep/2012/121019/srep00749/full/srep00749.html Abstract: Major earthquakes were followed by a large number of aftershocks and significant outbreaks of dizziness occurred over a large area. However it is unclear why major earthquake causes dizziness. We conducted an intergroup trial on equilibrium dysfunction and psychological states associated with equilibrium dysfunction in individuals exposed to repetitive aftershocks versus those who were rarely exposed. Greater equilibrium dysfunction was observed in the aftershock-exposed group under conditions without visual compensation. Equilibrium dysfunction in the aftershock-exposed group appears to have arisen from disturbance of the inner ear, as well as individual vulnerability to state anxiety enhanced by repetitive exposure to aftershocks. We indicate potential effects of autonomic stress on equilibrium function after major earthquake. Our findings may contribute to risk management of psychological and physical health after major earthquakes with aftershocks, and allow development of a new empirical approach to disaster care after such events. 著者Contact先の email: mhonma@ncnp.go.jp 日本語要約: 2011年3月11日に発生した東北沖地震の約4カ月後に,余震を多く経 験した集団(地震群)と経験しなかった集団(統制群)の平衡感覚機能(体の揺 れ)と心理的ストレスを調査しました.その結果,地震群の平衡感覚は統制群に 比べて悪化しており,それに伴い心理的ストレスも増加する関係が見られまし た.また地震群では内耳機能障害を反映する低周波数帯域(緩やかな揺れ)が増 大していました.これらの結果は,繰り返す余震による物理的作用と,余震に関 連付けられた心理的ストレス反応が内耳機能異常を惹き起こす可能性を示唆しま す.本研究は災害ケアのための新しい実証的アプローチを提案しました. 日本語によるコメント: 身体の平衡維持(バランス)機能は,主に内耳の前庭器 で受容される前庭感覚の他に,視覚や聴覚,さらには情動にも影響を受ける複雑 なメカニズムだと知られています.ヒトにおける平衡維持機能障害は,メニエー ル病や脳血管障害などの症状として現れやすく,また不安障害やうつ病といった 精神疾患にも関連があるようです.平衡感覚機能が生物の体幹を現すものだと考 えると,行動指標として幅広い分野に応用できるツールだと思いました.
Author: Motoyasu Honma
Title: Hyper-volume of eye-contact perception and social anxiety traits
Journal(書誌情報): Consciousness and Cognition
doi: 10.1016/j.concog.2012.12.002.
論文URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S105381001200236X
Abstract: Eye-contact facilitates effective interpersonal exchange
during social interactions, but can be a considerable source of anxiety
for individuals with social phobia. However, the relationship between
the fundamental spatial range of eye-contact perception and psychiatric
traits is, to date, unknown. In this study, I analyzed the eye-contact
spatial response bias and the associated pupil response, and how they
relate to traits of social interaction disorders. In a face-to-face
situation, 21 pairs of subjects were randomly assigned to be either
viewers or perceivers. The viewer was instructed to gaze either at the
perceiver's eyes, or at a predetermined point, and the perceiver was
asked to indicate whether eye-contact had been established or not. I
found that the perceptual volume is much larger than the actual volume
of eye-contact, and that the subjective judgment of eye-contact elicited
greater pupil dilation in the perceiver. Furthermore, the relationship
between behavioral performance and social anxiety traits was identified.
These findings provide new indications that internal traits related to
lower social anxiety are potentially related to a restriction of spatial
response bias for eye-contact.
著者Contact先の email: mhonma@ncnp.go.jp
日本語要約: 対面する二者におけるアイコンタクト(視線一致)の知覚体積およ
び眼球の瞳孔径を測定し,社交性不安障害との関連を調べました.その結果,視
線一致に対する知覚範囲は物理的な(実際の)範囲よりもかなり広いことが分か
りました.また視線が一致しているという主観的意識が瞳孔径を拡大させること
が分かりました.さらに,社交性不安障害傾向が高い人ほど視線一致を広く知覚
し,瞳孔径をより拡大させることが分かりました.これらの結果から,社交性不
安が低い一般的健常者は,視線一致に対する空間的な反応バイアスを制限してい
る可能性が考えられます.
日本語によるコメント: ながらく眼球運動測定に関わってきたのですが,高次な
認知課題の視線軌跡を分析すると個人内・間ともにバラツキが大きすぎて,詳細
な法則を導くことが難しいと感じていました.それに対して,今回扱った(視線
軌跡と同時に測定できる)瞳孔サイズはバラツキが小さいような気がします.お
そらく高次レベルの要素が関わる前にデータとして反映され,より無意識レベル
に近い生理指標として扱えそうです.特に,情動に関わる研究に適していると思
いました.
Title: Hyper-volume of eye-contact perception and social anxiety traits
Journal(書誌情報): Consciousness and Cognition
doi: 10.1016/j.concog.2012.12.002.
論文URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S105381001200236X
Abstract: Eye-contact facilitates effective interpersonal exchange
during social interactions, but can be a considerable source of anxiety
for individuals with social phobia. However, the relationship between
the fundamental spatial range of eye-contact perception and psychiatric
traits is, to date, unknown. In this study, I analyzed the eye-contact
spatial response bias and the associated pupil response, and how they
relate to traits of social interaction disorders. In a face-to-face
situation, 21 pairs of subjects were randomly assigned to be either
viewers or perceivers. The viewer was instructed to gaze either at the
perceiver's eyes, or at a predetermined point, and the perceiver was
asked to indicate whether eye-contact had been established or not. I
found that the perceptual volume is much larger than the actual volume
of eye-contact, and that the subjective judgment of eye-contact elicited
greater pupil dilation in the perceiver. Furthermore, the relationship
between behavioral performance and social anxiety traits was identified.
These findings provide new indications that internal traits related to
lower social anxiety are potentially related to a restriction of spatial
response bias for eye-contact.
著者Contact先の email: mhonma@ncnp.go.jp
日本語要約: 対面する二者におけるアイコンタクト(視線一致)の知覚体積およ
び眼球の瞳孔径を測定し,社交性不安障害との関連を調べました.その結果,視
線一致に対する知覚範囲は物理的な(実際の)範囲よりもかなり広いことが分か
りました.また視線が一致しているという主観的意識が瞳孔径を拡大させること
が分かりました.さらに,社交性不安障害傾向が高い人ほど視線一致を広く知覚
し,瞳孔径をより拡大させることが分かりました.これらの結果から,社交性不
安が低い一般的健常者は,視線一致に対する空間的な反応バイアスを制限してい
る可能性が考えられます.
日本語によるコメント: ながらく眼球運動測定に関わってきたのですが,高次な
認知課題の視線軌跡を分析すると個人内・間ともにバラツキが大きすぎて,詳細
な法則を導くことが難しいと感じていました.それに対して,今回扱った(視線
軌跡と同時に測定できる)瞳孔サイズはバラツキが小さいような気がします.お
そらく高次レベルの要素が関わる前にデータとして反映され,より無意識レベル
に近い生理指標として扱えそうです.特に,情動に関わる研究に適していると思
いました.
Authors: ISARIDA Takeo, ISARIDA Toshiko K., & SAKAI Tetsuya Title: Effects of study time and meaningfulness on environmental context-dependent recognition Journal: Memory & Cognition, Vol 40, No. 8, 1225-1235, 2012. doi: 10.3758/s13421-012-0234-0 論文URL: http://link.springer.com/journal/13421/40/8/page/1 Abstract: In two experiments, we examined whether the size of place-context-dependent recognition decreased with study time and with the meaningfulness of the to-beremembered materials. A group of 80 undergraduates intentionally studied a list of words in a short (1.5 s per item) or a long (4.0 s per item) study-time condition (Exp. 1). Another 40 undergraduates studied lists consisting of words and nonwords in the long-study-time condition (Exp. 2). After a short retention interval, recognition for the targets was tested in the same or in a different context. Context was manipulated by means of the combination of place, subsidiary task, and experimenter. Significant context-dependent recognition discrimination was found for words in the shortstudy- time condition (Exp. 1), but not in the long-study-time condition (Exps. 1 and 2). Significant effects were found as well for nonwords, even in the long-study-time condition (Exp. 2). These results are explained well by an outshining account: that is, by principles of outshining and encoding specificity. 著者Contact先の email: isarida@inf.shizuoka.ac.jp 日本語によるコメント 場所を操作した環境的文脈依存効果は,再生ではかなり 明確に見いだされていますが,再認では非常に不明確でした。本研究は,学習項 目の有意味性と学習時間に着目し,不明確な場所文脈依存再認を,実証的に整理 することに成功しました。また,場所文脈依存再認は,エピソード想起説(符号 化特殊性原理+アウトシャイン原理)を用いて説明できることを実証しました。 最近,視覚文脈依存再認において有力なICE理論(熟知性での説明)では説明不 能でした。
Authors: Iwabuchi Toshiki, Inui Toshio, Ogawa Kenji Title: A functional MRI study of a picture-sentence verification task: evidence of attention shift to the grammatical subject Journal(書誌情報): Neuroreport, 24(6):298-302. doi: 10.1097/WNR.0b013e32835f8826 論文URL: http://journals.lww.com/neuroreport/pages/articleviewer.aspx?year=2013&issue=04170&article=00006&type=abstract Abstract: Mapping the meaning of a sentence onto visual entities is a fundamental process of daily language use, but it is unclear how attention in the visual context influences sentence comprehension. Aiming to examine this problem, we conducted a picture-sentence matching experiment with scanning using functional MRI. In the experiment, a moving picture describing an event with two colored objects was presented on a screen. A visual cue was flashed at the position of an object's appearance just before the event presentation, and participants were instructed to pay attention to the visually cued object in the picture. They were then required to read a simple Japanese sentence and to verify whether it correctly described the previous event. To examine the effects of visual cueing, we defined two conditions on the basis of the relationship between the visually cued object in an event and the grammatical subject of the subsequent sentence. When comparing the conditions in which the visually cued object was incongruent with the grammatical subject to the congruent conditions, participants showed a lower hit rate, and the right frontal eye field, which is known to be the region related to attention shift, was more activated. These findings suggest that the attention was initially allocated to an object encoded as the grammatical subject in the process of linking the content of a sentence with a visual event. Therefore, the attention was shifted from the cued object to the other object under the conditions discussed above. 著者Contact先の email: iwabuchi@cog.ist.i.kyoto-u.ac.jp
Authors: Fukui T, Inui T. Title: How vision affects kinematic properties of pantomimed prehension movements. Journal(書誌情報): Frontiers in Psychology doi: 10.3389/fpsyg.2013.00044 論文URL: http://www.frontiersin.org/Cognitive_Science/10.3389/fpsyg.2013.00044/full Abstract: When performing the reach-to-grasp movement, fingers open wider than the size of a target object and then stop opening. The recorded peak grip aperture (PGA) is significantly larger when this action is performed without vision during the movement than with vision, presumably due to an error margin that is retained in order to avoid collision with the object. People can also pretend this action based on an internal target representation (i.e., pantomimed prehension), and previous studies have shown that kinematic differences exist between natural and pantomimed prehension. These differences are regarded as a reflection of variations in information processing in the brain through the dorsal and ventral streams. Pantomimed action is thought to be mediated by the ventral stream. This implies that visual information during the movement, which is essential to the dorsal stream, has little effect on the kinematic properties of pantomimed prehension. We investigated whether an online view of the external world affects pantomimed grasping, and more specifically, whether the dorsal stream is involved in its execution. Participants gazed at a target object and were then subjected to a 3-s visual occlusion, during which time the experimenter removed the object. The participants were then required to pretend to make a reach-to-grasp action toward the location where the object had been presented. Two visual conditions (full vision and no vision) were imposed during the pantomimed action by manipulating shutter goggles. The PGA showed significant differences between the two visual conditions, whereas no significant difference was noted for terminal grip aperture, which was recorded at the movement end. This suggests the involvement of the dorsal stream in pantomimed action and implies that pantomimed prehension is a good probe for revealing the mechanism of interaction between the ventral and dorsal streams, which is also linked to embodied cognition. 著者Contact先の email: takao.fukui@inserm.fr
Authors: Fukui T, Inui T. Title: Utilization of visual feedback of the hand according to target view availability for online control of prehension movements Journal(書誌情報): Human Movement Science doi: 10.1016/j.humov.2013.03.004 論文URL: Abstract: The aim of this study is to investigate the role of online vision of a target object and the participant's moving hand in the early phase of reach-to-grasp movements. We designed an experiment that separately manipulated the visibility of a moving hand and the target object by using two liquid crystal shutter plates placed in the same horizontal plane (25 cm above the experimental table). When the view of the target was available immediately after movement onset, the effect of the view of the hand in the early phase of movement was very limited. The effect of the view of the hand emerged when the view of the target in the early phase of movement was not available. This was even the case for the condition where the temporal range of non-availability of the view of the target after movement initiation was 150 ms. Therefore, online vision (both the view of the target and of the hand) for controlling grasping was utilized in a flexible fashion that depended on the visual e nvironment. 著者Contact先の email: takao.fukui@inserm.fr
Authors: Ogawa K, Imamizu H. Title: Human sensorimotor cortex represents conflicting visuomotor mappings. Journal(書誌情報): The Journal of Neuroscience doi: 10.1523/JNEUROSCI.4661-12.2013 論文URL: http://www.jneurosci.org/content/33/15/6412.long Abstract: Behavioral studies have shown that humans can adapt to conflicting sensorimotor mappings that cause interference after intensive training. While previous research works indicate the involvement of distinct brain regions for different types of motor learning (e.g., kinematics vs dynamics), the neural mechanisms underlying joint adaptation to conflicting mappings within the same type of perturbation (e.g., different angles of visuomotor rotation) remain unclear. To reveal the neural substrates that represent multiple sensorimotor mappings, we examined whether different mappings could be classified with multivoxel activity patterns of functional magnetic resonance imaging data. Participants simultaneously adapted to opposite rotational perturbations (+90° and - 90°) during visuomotor tracking. To dissociate differences in movement kinematics with rotation types, we used two distinct patterns of target motion and tested generalization of the classifier between different combinations of rotation and motion types. Results showed that the rotation types were classified significantly above chance using activities in the primary sensorimotor cortex and the supplementary motor area, despite no significant difference in averaged signal amplitudes within the region. In contrast, low-level sensorimotor components, including tracking error and movement speed, were best classified using activities of the early visual cortex. Our results reveal that the sensorimotor cortex represents different visuomotor mappings, which permits joint learning and switching between conflicting sensorimotor skills. 著者Contact先の email: k.ogawa@atr.jp 日本語によるコメント 行動実験から,ヒトは干渉のある複数の視覚運動変換に同時適応が可能な点が示 唆されている.本研究は,複数の感覚運動マッピングを表象する神経表象をfMRI で明らかにした.実験参加者は視覚トラッキング課題において,2種類の相反す る回転変換(+90度または-90度)に同時適応した.適応後に運動中のfMRI活動 に対してマルチボクセルパターン分析法を用い,2つの変換条件が識別可能かを 検討した.結果から,感覚運動野の活動パターンを使って回転変換の識別が可能 であり,ヒト感覚運動野で複数の感覚運動マッピングが表象されていることが明 らかとなった.
2013年度オーストラリア・ニュージーランド精神医学・心理学・法学会 (ANZAPPL)のお知らせ Charles Sturt 大学のJane Goodman-Delahunty教授より,以下の通り情報を頂き ました。 皆さま奮ってご参加下さい。 ----------- *The 2013 Congress of the Australian and New Zealand Association of Psychiatry, Psychology, and Law (ANZAPPL) "Human Frailties, Human Rights, Human Nature: Psychiatrists, Psychologists and Lawyers" ・Adelaide, South Australia, November 27-30. ・The deadline for abstracts is July 12 2013. Submissions can take the form of papers, posters and symposia. ・The Adelaide Congress will be hosted by the South Australia branch of ANZAPPL. Website http://www.conorg.com.au/ http://www.anzappl.org/ *Another information ・In 2014, the ANZAPPL Conference will be in Sydney (no dates yet). ・In 2015, there will be an international congress of ANZAPP, the European Association of Psychology-Law and the American Psychology-Law Society, in Europe--I think Nuremburg. Presidents of these associations would like to welcome a delegation of Asian Psychology-Law Societies to join that Congress, including of course the Japanese Society of Psychology and Law. -- Jane Goodman-Delahunty, JD, PhD Research Professor | School of Psychology and Australian Graduate School of Policing and Security President, Australian and New Zealand Association of Psychiatry, Psychology and Law Charles Sturt University (Manly Campus) -- 2013年11月27-30日,オーストラリアのアデレイドで,精神医学・心理学・法学 会(ANZAPPL)が開かれます。 申し込み期日が7月12日までですが,ぜひご参加下さい。 また,2014年はシドニーで,2015年はアメリカ,ヨーロッパ,オセアニアとの合 同で開催されます。 こちらも,ぜひご参加下さい。 新学術領域研究「法と人間科学」のHPに詳細なパンフレットを掲載しております。 (http://law-human.let.hokudai.ac.jp/group/summary/archive/116/396/) (情報提供:北大 仲真紀子)