office: 2015年8月アーカイブ
ディスコース心理学研究部会定例会のご案内
9/12(土)に定例研究会を開催致します。今回は,3名の方から研究計画、研究結果について話題提供頂き、それらを議論するという検討会を行います。言語について関心を持つ皆様と,楽しく,有意義な議論ができれば幸いです。みなさまのご参加をお待ちしております。当日用意する発表資料の部数を把握するために,参加ご希望の方は下記までご連絡ください。
問い合わせ,申込み先:
電気通信大学 猪原敬介
E-mail: kei.inohara_at_gmail.com (_at_を@に書き換えてください)
研究会後には,懇親会も予定しております(参加希望は当日受け付けます)。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【第17回定例研究会】
・ 日時:2015年9月12日(土)13:30~17:00
・ 場所:法政大学 ボアソナードタワー11階 BT1100番教室
(下記会場案内をご参照下さい。)
・ プログラム
1)開会あいさつ 13:30-13:35
2)研究(計画)発表(一人につき,研究発表30分+質疑応答30分,敬称略,発表順は変更の可能性あり) 13:35-16:55
★浅見紫織(国際基督教大学)
<タイトル>
Anaphoric Resolution of Unheralded Pronouns in Second Language Comprehension
<アブストラクト>
第一言語では,指示対象が遠く離れているunheralded pronouns(不意打代名詞)について,その対象のアクセス可能性を高めることができる。この研究では,第二言語学習者がunheralded pronounsに関連する概念のアクセス可能性を高めることができるかを検討しようと考えている。
実験方法はGreene, Gerrig, McKoon & Ratcliff (1994)に準ずる。
実験対象者は日本人英語学習者と英語母語話者である。使用する文章は12文で構成し,メインの登場人物2人とターゲットの登場人物が表れるイントロダクション5文,代名詞と指示対象が1-2文程度離れたconcept presentと5-6文離れたconcept absentの二種類の中盤4文,メインの登場人物が再び出会う再会文,nheralded pronounを含む代名詞文,そして結末文に分けようと思う。実験1では代名詞文の一文前で,実験2では代名詞文の後でプローブ反応課題を行う。プローブ語はターゲットの登場人物の社会的役割(cousin,やteacherなど)である。
第二言語学習者はずっと前に提示された情報へのアクセスに困難が考えられる。したがって,代名詞文の前後のプローブ語への反応時間および代名詞文の読み時間はconcept presentよりもconcept absentの場合に遅くなると予想している。
*発表は日本語,研究計画の発表となります。
★野原みゆき(青山学院大学)
<タイトル>
同化政策経験の想起の「語りにくさ」に関する心理学的研究ーアメリカ統治下の沖縄における方言札を事例としてー
<アブストラクト>
[目的]本研究は老年期の沖縄人の「方言札」の想起を通して、事後的に差別・抑圧的な体験と社会的に枠付けされた際、当事者は自伝的記憶をどのように再編成するのか、その過程を明らかにすることを目的とする。
[方法]現地の高齢者を対象に半構造化インタビューを行った。逐語化したデータを元に「方言札」に関する語りの発話構造に着目し、ポジショニング分析(Harre, 1999)を行った。
[結果] 方言札の想起の特徴として,(1)「個人的な経験に基づいた一般的な方言札の概要」、(2)「『当事者』ポジションへの選択的回避」、(3)「希薄な方言札の語り」という3点の語りの特徴が確認された。
[考察] 研究協力者たちの「方言札」体験は、メディアが中心となり事後的に差別・抑圧的な体験として社会的に枠付けされてしまった。そのため、研究協力者たちは自身の方言札の体験とは異なるため、彼/女らの自伝的記憶の調整が機能していないと考えられる。
*研究の途中経過の報告となります。
★岡隆之介(京都大学)
<タイトル>
比喩表現に及ぼす話し手-聞き手の情報関与
<アブストラクト>
比喩表現に関する多くの先行研究は、比喩表現の産出や理解において文脈が重要であることを主張してきたにもかかわらず、社会的な文脈が比喩表現の産出や理解にどのように影響するかを明らかにしてこなかった。本研究では社会的な文脈の一つである「情報に対する関与(岡本, 2000)」に注目し、情報に対する関与
が比喩表現の産出(研究1)や理解(研究2)にどのように影響するかを検討した。研究1から、話し手が聞き手にネガティブな感情状態を伝える場合に、情報に対する関与が低い聞き手に対して産出される比喩表現は、関与が高い聞き手に対して産出される比喩表現よりも、よりネガティブであることが示された。また研究2から、聞き手が話し手のネガティブな感情状態を受け取る場合に、話し手の情報に対する聞き手の関与の有無によって、比喩表現のネガティブさが影響したが、その方向性は主題によって異なる傾向を示す可能性が示された。
*研究結果の発表となります。
3)懇親会(自由参加)
・ 研究会参加費:無料
・ 懇親会参加費:実費あるいは会費制
会場案内:
法政大学市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワーは,市ヶ谷キャンパス内の26階建てのビルです。
エレベーターはオレンジ(低層階用)と青(高層階用)の2種類あります。
どちらもご利用できますが,青いエレベータの方が便利です。
そのまま直接,11階のBT1100教室までお越しください。
守衛所等で受け付けなどは必要ありません。
なお,緊急の連絡先は,03-3264-9382(福田由紀研究室直通),
03-3264-5024(実験室付属の準備室)です。
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/index.html#toc02
T_ADS + 新建築社 レクチャーシリーズ第一回
インターネット前提時代のインターフェースデザイン
Interface design in the Post-Internet Age
日時 2015年8月26日(水) 18:00 - 20:00(開場17:30)
場所 東京大学本郷キャンパス工学部一号館 415号教室
講師 渡邊 恵太
1981年生まれ。明治大学総合数理学部 先端メデイアサイエンス学科専任講師。
シードルインタラクションデザイン株式会社代表取締役社長。 2009年慶應義塾大学政策メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。知覚や身体性を活かしたインターフェイスデザインやネットを前提としたインタラクション手法を研究。近著に『融けるデザイン ハードxソフトxネットの時代の新たな設計論』(BNN新社、2015)。
言語 日本語 / 英語(同時通訳)
T_ADS + 新建築社 レクチャーシリーズ第二回
錯覚原理を足場に構想する、<からだ>のリコンストラクション
Body-image reconstruction based on the principle of the body ownership illusion
日時 2015年8月28日(金) 18:00 - 20:00(開場17:30)
場所 東京大学本郷キャンパス工学部一号館 15号教室
講師 小鷹 研理
1979年生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、京都大学情報学研究科・IAMASを経て、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所で博士(工学)を取得。2012年より現職(名古屋市立大学芸術工学研究科・准教授)。主にからだの錯覚に関する研究に従事。大会論文賞(IPSJ2005)、入選(Ask?映像祭2007)、BEST PAPER AWARD ROBOTICS(IEEE/SICE SII2011)、インタラクティブ発表賞(インタラクション2015)等受賞。
言語 英語
主催 東京大学建築学専攻 Advanced Design Studies (T_ADS) 新建築社
WEB http://t-ads.org
関係者の皆様,
#重複して受け取られた場合はご容赦ください.
開催日が近づいて参りましたので再度ご案内させていただきます.
また,初日には懇親会を予定しております.ご参加いただける方は以下からご記入ください.宜しくお願いします.
【開催案内】
電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション基礎(HCS)&ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会(VNV)合同研究会「コミュニケーションと関係構築および一般」
HCS: http://www.ieice.org/~hcs/
VNV: http://www.ieice.org/~vnv/
[概要]
テーマ:コミュニケーションと関係構築および一般
開催日:2015年8月21日(金)~22日(土)
開催場所:立命館大学朱雀キャンパス, 大講義室
〒604-8520 京都市中京区西ノ京朱雀町1
[懇親会案内]
8/21(金)に,懇親会を開催する予定です.ご参加いただける方は以下のURLからご登録下さい.締切は,8/18(火)です.
http://goo.gl/forms/S073F2CNV9
[招待講演]
-講演者:加納政芳先生(中京大学)
-「ロボットとのコミュニケーションのかたち」
[問い合わせ先]
問合せ先(HCS):林 勇吾(立命館大学)E-mail:yhayashi[at]fc.ritsumei.ac.jp
問合せ先(VNV):菊地 浩平(国立情報学研究所)E-mail:vadise[at]nii.ac.jp
doi: 10.1155/2015/189060
論文URL: http://www.hindawi.com/journals/ajn/2015/189060/
Abstract:
著者Contact先の email: asamorita[at]gmail.com
Abstract:
著者Contact先の email: morishima[at]icu.ac.jp
11月14日(土)に下記の通り日本認知心理学会の公開シンポジウム 「日常における認知心理学」を開催しますので ぜひご参加くださいますようお願い致します。
日時:2015 年11 月14 日(土) 10:30~15:30
場所:京都大学東京オフィス
10:30~10:40
開会の辞
箱田裕司教授(日本認知心理学会理事長・京都女子大学発達教育学部)
10:40~11:40
熊田孝恒教授(京都大学情報学研究科)
『運転と認知機能:高齢者、初心者、熟練者、それぞれの問題』
昼休み(60分)
13:00~14:00
下津咲絵准教授(京都女子大学発達教育学研究科)
『認知行動療法の効用:基礎と応用をつなぐ』
休憩(15分)
14:15~15:15
厳島行雄教授(日本大学文理学部心理学科)
『目撃証言の心理学:現実の事件で目撃者は何を語るのか?』
15:15~15:25
閉会の辞
乾敏郎教授(追手門学院大学心理学部)