2016年12月アーカイブ

Authors: Yurina Otaki, Kazuhiro Ueda, Osamu Sakura
Title: Effects of feedback about community water consumption on residential
water conservation
Journal(書誌情報): Journal of Cleaner Production
doi: 10.1016/j.jclepro.2016.12.051
論文URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0959652616321060
Abstract:
This study was designed to investigate methods of promoting water
conservation through feedback about the level of water consumption in the
long term. Most previous studies have been conducted in areas where water
resources are under stress, whereas as this study was conducted in the Tokyo
commuting area, where there is little worry about a water shortage. Three
types of feedback about the level of water consumption in their community
were provided to water users. These included actual mean consumption,
consumption rank, and emoticons with written information. Feedback was sent
once every two weeks during a 24-week period. Two hundreds and forty-six
participants were randomly sampled from survey monitors in the Tokyo
commuting area. The results indicated that effective feedback information
differed for high and low water consumers. Water use in high consumers
decreased when they received emoticons, whereas that in low consumers
decreased when they saw that their use had decreased. Consumption in low
water users did not increase even when they were notified that their
consumption was relatively small. In addition, information about mean water
consumption is only effective under conditions of water scarcity. In the
future, the amount of regional water resources should be considered in
selecting the survey area.
著者Contact先の ueda@gregorio.c.u-tokyo.ac.jp(@ を @に置き換えてください)
日本語によるコメント(オプション,200-300字で)
顔文字を含めた,どのような提示方法によるフィードバックが環境配慮行動(節水行
動)を促進するのかを,実験心理学的な手法で長期間(24週)にわたって調査した論
文です。

事業名:第33回全国青少年相談研究集会
日 時:平成29年1月19日(木)14:00 ~ 20日(金)16:20)
    ※部分参加可
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟
    (〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1)


当機構は、独立行政法人として、文部科学省生涯学習政策局が所管する青少年教育のための組織であり、全国28カ所に少年自然の家、青年の家と呼ばれる国立施設を有しています。
http://www.niye.go.jp/

本事業は、今年度で33回(33年目)を迎えます。
元々は、青少年相談事業の充実を図るため、青少年の相談業務に携わる関係者が一同に会し、昭和59年から文部科学省(文部省)との共催で実施してきたものです。

平成22年度からは、当機構単独での主催となっており、文部科学省をはじめ内閣府、厚生労働省、警察庁等にもご協力をいただきながら、実施をしております。(毎年行政説明として、いくつかの省庁の方にもお越しいただいております。)

今回は、基調講演に学校や社会への不適応問題を抱える子供・若者への自立支援に取組む谷口仁史氏(NPOスチューデント・サポート・フェイス代表理事)をお迎えし、分科会、シンポジウムを通して、様々な相談機関による多角的な支援の展開について考えます。

開催要項、申込用紙はこちら
http://www.niye.go.jp/info/yukutoshi.html
Authors: Matsuo, K., & Miura, H.
Title: Effectiveness of the Self-Administered Interview and Drawing Pictures for
Eliciting Eyewitness Memories
Journal(書誌情報): Psychiatry, Psychology and Law
doi:http://dx.doi.org/10.1080/13218719.2016.1254587
論文URL: http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13218719.2016.1254587
Abstract:The Self-Administered Interview (SAI) is a tool that is used to obtain eyewitness memories.
Adopting the techniques of the cognitive interview (CI), the SAI was developed in the form
of a booklet consisting of several parts. The unique aspect of the SAI is a sketch section that
asks eyewitnesses to describe the context of an incident by drawing pictures. This study
investigates the effectiveness of the SAI by focusing on the effect of the sketch on memory
recall. Participants (n D 180) watched a crime video and recalled events in a 3 (recall
method: SAI, CI, free recall [FR]) £ 2 (delay: immediate, one week) between-subjects
design. The results showed no significant difference among recall methods when the
information from the sketch was excluded. When the sketch information was included, the
SAI gained better results than the CI and FR in terms of memory recall. In addition, memory
performance was better for the immediate SAI compared with the delayed CI. The practical
implications of the SAI are discussed.
著者Contact先のemail:kayomatsuo55@gmail.com(松尾加代)
;hiroshi9@f7.dion.ne.jp (三浦大志)(@ を @に置き換えてください)
1.	職名及び人数	特任研究員 1名
2.	採用予定日      平成29年 3月 1日以降のできる限り早い時期
3.	任   期      平成29年 3月31日まで
 [予算の状況,勤務成績の評価に基づき更新可](最長2年7ヶ月まで)
4.	勤務地 東京都目黒区駒場3-8-1 駒場キャンパス
5.	所属	大学院総合文化研究科広域科学専攻
6.	業務内容	民間企業との共同研究「自動運転時のドライバの注意の推定ならびに誘導のための研究開発」に関する研究の推進
7.	就業時間	専門業務型裁量労働制
8.	待   遇	東京大学の定めるところによる
9.	社会保険等	文部科学省共済組合,雇用保険加入
10.	応募資格	
1)原則として博士号取得者(平成29年3月取得見込みも含む)。
2)生理指標と行動指標を用いたドライバの注意状態の推定,ならび人-人工物インタラクションの観点からの注意の誘導手法の開発を行えること。
3) 生理計測・行動実験,プログラミング,あるいは数理統計解析のいずれかの経験があること。
4)周囲と協調しつつも主体的に研究を進められるとともに,後進の育成にも熱意をもってあたれること。
11.	提出書類	
1)履歴書(東京大学統一履歴書を以下のURLからダウンロードし作成すること。)
http://www.u-tokyo.ac.jp/per01/r01_j.html
2)業績リスト
3)主要論文別刷3編以内
4)研究の経緯と抱負(A4判で2枚程度)
5)本人についての参考意見を求めうる方2名の氏名と連絡先
6)博士の学位取得見込みの場合は指導教員の推薦状1通
12.	応募締切	平成29年1月9日(月)消印有効
書類選考の上,合格者に対し面接を実施します。
(面接のための旅費は支給しません)
13.	書類送付先及び問い合わせ先	〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 担当:植田一博
TEL: 03-5454-6675
e-mail: ueda [at mark] gregorio.c.u-tokyo.ac.jp
※メールアドレスの [at mark] は@に置き換えてください。
封筒に「特任研究員(民間企業との共同研究)応募書類在中」と朱書し,記録が残る方法で送付のこと。
14.	特記事項	試用期間あり(採用日から6ヶ月間)
15.	その他	応募書類は返却いたしませんので,予めご了承ください。
取得した個人情報は,本人事選考以外の目的には利用しません。
東京大学は男女共同参画を推進しており,女性の積極的な応募を歓迎します。

下記サイトにも掲載されています。 
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/employment/20161216103231.html
日本発達心理学会認知発達理論分科会第51回例会のご案内



本例会では、ミュージック, G. (2016) 子どものこころの発達を支えるもの. 鵜飼 奈津子(監訳). 誠信書房. Music, 
G. (2010) Nurturing Natures: Attachment and Children's Emotional, Sociocultural and Brain Development. Psychology Press. を参考に、胎児から乳幼児における社会性の発達、推論機能の発達、発達に伴うストレスの脳内機構の変化などをとりあげ、最新の知見を紹介していただきます。興味深いお話を聞けると思いますので、多数の皆様のご参加をお待ちしております。

●日時:2016年12月17日(土)10:00~17:00

●場所:CIVI研修センター新大阪東  6階E604

〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1丁目19番4号 新大阪NLCビル

会場へのアクセス(http://www.civi-c.co.jp/access.html#higashi)

<午前の部>

10:00-10:05  開会

10:05-11:25  乾 敏郎(追手門学院大学心理学部教授)

        自閉症発症機序と社会性障害:遺伝と環境の相互作用

休憩11:25-12:10

<午後の部>

12:10-13:30  吉村晋平(追手門学院大学心理学部講師)

        ストレス記憶とうつ病に関する脳機能研究

13:35-14:55 鹿子木康弘(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・日本学術振興会)

        発達早期における他者理解:行為・共感的理解から

15:00-16:20 高平小百合(玉川大学心理学部教授)

        幼児の日常生活にみる思考特性-転導推理の適応的意味

16:25-16:55 全体討論

16:55-17:00 閉会



●参加申し込み・参加費:事前の参加申し込みは必要ありません。また,参加費 として二千円徴収しますが,今回お支払いいただいた方は今年度の以後の例会に つきましては無料で参加できます。院生など定職のない人は無料です。



●問い合わせ:本例会について内容に関してのお問い合わせは第51回例会幹事の 乾 敏郎(追手門学院大学: E-mail: meitz100[at]fork.ocn.ne.jp)へ,その他に 関しては木村美奈子(事務局:名古屋芸術大学: minakimura[at]nua.ac.jp)までお願いします。また認知発達理論分科会の紹介や過去の例会に関しましては下記のホームページをご覧ください。

https://sites.google.com/site/renzhifadalilunfenkehui/home



●懇親会:研究会終了後,開催予定(詳細未定)

 今年度の公開シンポジウムは、「認知心理学のフロンティアⅧ-感情・感性・コミュニケーション-」というタイトルで、科学研究費補助金(研究成果公開促進費)「研究成果公開発表(B)」の助成を受けて、工学院大学新宿キャンパスで開催した。
 本シンポジウムは、第1部公開講演会と第2部公開参加型ゼミから構成されている。第1部の公開講演会では、コミュニケーションを大きなテーマにして、まず、三浦佳世(九州大学大学院人間環境学研究院)氏には「思いが伝わらない!-絵画を通して共感を考える」のテーマについて、お話していただいた。次に吉川佐紀子(京都大学こころの未来研究センター)氏には「表情による感情表出とその理解」についてお話していただいた。認知心理学でのホットな話題だけに多くの参加者の関心を集めた。
 第2部公開参加型ゼミでは、セッションA、Bの二部屋に分かれ、それぞれゼミ形式で参加者と質疑を行いながら進めていった。セッションAでは、感性と意思決定を主要なテーマとして、作田由衣子(実践女子大学生活科学部)氏には「感性と知覚・認知」、朝倉暢彦(追手門学院大学心理学部心理学科)氏には「意思決定における熟考と直感」をテーマとして話題提供していただいた。セッションBでは、感情と表情を主要なテーマとして、小松佐穂子(徳山大学福祉情報学部)氏には「顔認知と表情認知」、寺崎正治(川崎医療福祉大学)氏には「感情とパーソナリティ」をテーマとして話題提供していただいた。第一部、第二部ともにフロアからも活発に質問が行われ、今回のテーマのみならず認知心理学全般に関する知識の理解、共有が行われた。また全体にわかりやすかったといった感想が寄せられ、たいへん好評であった。合計60名を超える参加者に来ていただき、成功裏に終えることができた。開催大学の工学院大学の蒲池みゆき教授の行き届いた配慮と指示もあり、長時間にわたる公開シンポジウムを滞りなく終えることができた。この紙面を借りて厚くお礼を申し上げる。

日本認知心理学会理事長 箱田 裕司

日本認知心理学会公開シンポジウム要項集(PDF)

Bipin Indurkhya教授講演会:創造性とメタファ

Indurkhya教授は,メタファと認知の研究,さらに,メタファに基づく創造性やその創造性支援システムの認知科学研究を進めています。今回は,子どものように,知覚的類似性に着目して考えることが創造性を刺激することを,パズル,創造的問題解決課題や視覚的メタファ理解,視覚芸術の例を挙げて検討し,創造性支援システムのデザインについてお話しします。
申し込み不要,入場無料です。

日時: 12/21 水 17:30-19:30 
場所:京都大学教育学部本館1F第一会議室

講演者:Bipin Indurkhya(ポーランドJagiellonian大学教授)

タイトル:Thinking Like A Child: The Role of Surface Similarities in Stimulating Creativity 
(子どものように考える:創造性を刺激する知覚的類似性の役割)

 An oft-touted mantra for creativity is: think like a child. We focus on one particular aspect of child-like thinking here, namely surface similarities. Developmental psychology has convincingly demonstrated, time and again, that younger children use surface similarities for categorization and related tasks; only as they grow older they start to consider functional and structural similarities. We consider examples of puzzles, research on creative problem solving, and two of our recent empirical studies to demonstrate how surface similarities can stimulate creative thinking. We examine the implications of this approach for designing creativity-support systems.

詳しい情報
お問い合わせ:kusumi.takashi.7u[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に変えてください)

日本認知心理学会 会員の皆様:

日本基礎心理学会が発行をしております基礎心理学研究第36巻1号(2017年9月発行予定)
では,「質感と感性の認知科学」というテーマで特集を企画しております。この度,多く
の方に原稿をご投稿いただきたく,投稿締め切りを「2017年1月末」まで延長することとしました。

投稿に当たって基礎心理学会の会員である必要はございません。また,投稿いただく
論文原稿は,「原著論文」「研究ノート」「評論」(執筆・投稿規定をご参照ください)の
いずれでもかまいません。掲載された論文は基礎心理学会優秀論文賞の審査対象にもなります。

なお,投稿や審査,掲載方法などについて不明な点のある方は,随時お気軽に,
事務局編集担当( kisoshin-edit[at]bunken.co.jp )までご相談ください。

概要は,以下の内容をご参照下さい。皆様のご投稿をお待ち申し上げております。

特集テーマ:「質感と感性の認知科学」

Cognitive Sciences of Shitsukan and Kansei

企画:山口真美(中央大学)・本吉勇(東京大学)

1.企画趣旨
近年,「質感」が認知心理学における重要なテーマの一つとなりつつあります.
質感は,英語圏では物体の材質の知覚を指す場合が多いですが,日本語では,
映像の質感とか楽器の音の質感というように,より広範な意味で使われます.
それは,日本の心理学者が数十年以上前から積極的に取り組んできた「感性」
と重なるところも大きいです.質感も感性も,複雑で捉えがたい感覚信号のパタン
から何らかの安定した知覚表現を取り出す能力と関連しています.
この能力こそが,私たちの知覚する世界の豊かさやリアリティを支えているように
思われます.
このような背景から,本特集企画では,質感と感性に関する特集号を組むことに
なりました.広く原稿を募集します.投稿いただいた原稿は審査を経て2017年4月末日
までに採否を決定いたします.

2.特集企画で扱う論文の範囲
この特集号では,質感と感性にまつわる多彩なトピックの論文を募集します.
それは物体表面の材質の認知から,雰囲気,感情価,嗜好,美醜,そして様々な次元
での「○○さ」の知覚まで幅広い問題を含みます.研究のアプローチについても,
心理物理学,発達,動物,イメージング,生態学的分析,計算論,などの別を問いません.

3.募集要項
2016年11月末日を締切りとします.基本的にはオリジナルな実験研究の原著論文を
募集しますが,理論やモデルに関する研究も含めます.英語論文,日本語論文のどちら
でも可です.執筆・投稿規定( http://psychonomic.jp/journal /index.html
にしたがって原稿を作成して下さい.原稿はウェブ投稿・審査システム
http://jjps.edmgr.com/ )から投稿して下さい.
本特集号は,基礎心理学研究第36巻1号として,2017年秋発行予定です.

4.スケジュール
投稿締切:2017年1月末日(延長しました)
採否決定:2017年4月末日

5.問い合わせ先
事務局編集担当:kisoshin-edit[at]bunken.co.jp