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2005年12月18日
 ■ 第4回京都大学大学院教育学研究科国際シンポジウム
「暗黙知と熟達化」

第4回京都大学大学院教育学研究科国際シンポジウム
「暗黙知と熟達化」

暗黙知研究の第一人者Wagner教授と野中郁次郎教授を招いて下記の通りのシンポジウムを開催します.関心をもつ多くの方の来場をお待ちしています。

日時:2005年12月18日(日) 10:30-17:00

場所:京大会館(〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15-9)
    京都駅より市バスD2のりば(206系統)京大正門前下車 旧白川通り南西へ7分
    京阪電車鴨東線丸太町駅下車徒歩7分

プログラム:


第一部
 
基調講演1 10:30-12:00 (英語講演、日本語解説付き)
Richard Wagner(フロリダ州立大学/心理学)
Tacit knowledge: Theory and methods from psychological research
 
第二部
 
基調講演2 13:30-14:30 (日本語講演)
野中郁次郎(一橋大学/経営学)
暗黙知:経営学からの理論と方法
 
発表 15:00-17:00(日本語講演、5のみ英語講演・日本語解説付き)
 
1. 楠見 孝(京都大学大学院教育学研究科/認知心理学)
管理職の暗黙知と熟達化
 
2. 松尾 睦(小樽商科大学商学部/経営学)
日本企業における経験学習と熟達化
 
3. 伊東昌子(常磐大学人間科学部/認知心理学/NTT-AT/HCIコンサルタント)
セールスにおける熟達化における暗黙の意図とその状況的行動への影響
 
4. 平田謙次(産業能率大学/学習科学)
熟達を促す職務経験の内容:IT技術者の仕事場学習
 
5.Moisés Kirk de Carvalho Filho (JSPS Researcher/教育心理学)
The role of motor-metacognitive ability and practice distribution in motor learning


参加方法: 参加無料、申し込み不要

詳細: http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/personal/Kusumi/tacit.htmをご覧ください。


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2005年12月03日
 ■ 第6回「言語・脳・認知」国際学術フォーラム
「東アジア諸言語の認知心理学:認知研究とその第二言語習得への応用」

第6回「言語・脳・認知」国際学術フォーラム
「東アジア諸言語の認知心理学:認知研究とその第二言語習得への応用」

東アジア諸言語を中心とした言語の認知処理と第二言語の習得に関する国際学術フォーラムを開催いたします。東アジア諸語、特に中国語、韓国語、日本語は、文字・語彙体系に漢字の広範囲の影響があり、それが言語認知と習得にどのように影響しているかはきわめて興味深い問題です。これまで文字や音韻の習得と心的辞書構築の視点から認知心理学、認知言語学等で長く研究が行われて来ましたし、最近では、脳機能学的な観測技術の発達によって漢字処理や音韻処理とその神経的な基盤に関する研究が盛んに行われています。今回のフォーラムでは、日本国内、中国および韓国から第一線の研究者を招き、認知心理学、言語学と脳マッピング学の視点から言語表記を含めたアジア諸言語の脳内処理に関する講演および討論を行います。同時に、この分野で活躍してきた本COEの若手研究者の研究成果の発表を行います。

日時:2005年12月3日(土)-4日(日)

場所:斉藤報恩館(ホテル仙台プラザに隣接)(地図/アクセス)

プログラム:


1日目 12月3日(土)
 
研究発表1 9:30-9:55
大塚 結喜 (京都大学21世紀COEプログラム:心の働きの総合的研究教育拠点)
Aging effects on ACC in working memory
 
9:55-10:20
白 晨 (東北大学21世紀COEプログラム(人文科学) 認知心理学研究室)
Phonological codes are involved in Chinese character access to meaning: a study with Stroop paradigm
 
招待講演1 10:20-11:20
Terry Joyce (東京工業大学21世紀COEプログラム 大規模知識資源の体系化と活用基盤構築)
Two-kanji compound words in the Japanese mental lexicon
 
招待講演2 11:30-12:30
大北 葉子 (東京医科歯科大学 留学生センター)
Assessing processes of learning Japanese as a second language with near-infrared topography (NIRS) and magnetoencephalography (MEG)
 
基調講演1 13:50-15:20
舒 ? (北京師範大学)
Growth of orthography-phonology knowledge in Chinese writing system
 
基調講演2 15:30-17:00
斉藤 洋典 (名古屋大学)
Where do Cognition, Action, and the Brain meet in East Asian Languages?
 
2日目 12月4日(日)
 
研究発表2 9:30-9:55
Sungki Min (韓国嶺南大学)
Lexical Access in Processing Korean Noun Eojeols
 
9:55-10:20
宮沢 志保 (尚絅学院大学)
Attentional capture by emotional stimuli
 
招待講演3 10:20-11:20
増田 尚史 (広島修道大学人文学部人間関係学科心理学専攻)
Toward an understanding of the universal word recognition system based on insights from the unique characteristics of Japanese kanji and Kana
 
招待講演4 11:30-12:30
李 光五 (韓国嶺南大学)
The Orthographic and Phonological Syllable in Reading Hangul Words
 
研究発表3 13:50-14:15
馬 力飛 (中国科学院心理学研究所)
A preliminary study on reading disorders in native Chinese speakers
 
14:15-14:40
鄭 嫣婷 (東北大学COEプログラム 脳マッピング学研究室)
Do Type of Script and Type of Task Affect Cortical Representation? The case of Japanese Kanji and Kana
 
招待講演5 14:50-15:50
岩崎 祥一 (東北大学COEプログラム 認知心理学研究室)
Bottom-up and top-down influences on the processing of Kana and Kanji
 
基調講演3 16:00-17:30
翁 旭初 (中国科学院心理学研究所)
The neural network involving reading of Chinese words


主催: 東北大学21世紀COEプログラム 言語・認知総合科学戦略研究教育拠点

詳細: http://www.lbc21.jp/TEMP/forum6j.htmをご覧ください。


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 ■ 日本基礎心理学会第24回大会 招待講演と2つのシンポジウム

日本基礎心理学会第24回大会

招待講演と2つのシンポジウム

下記の通り,日本基礎心理学会大会にて,招待講演と2つのシンポジウムが開催されますので,ご案内させていただきます.

招待講演とシンポジウムへの参加は自由で,無料です.会場は,JR池袋駅から徒歩10分の立教大学・池袋キャンパスです.関心を持たれた方は,ぜひご出席くださいますようお願いいたします.

日本基礎心理学会第24回大会

会期:2005年12月3日(土),4日(日)

会場:立教大学池袋キャンパス

特別講演・招待講演
第1日目 16:40~18:00 9号館大教室 9000
From Fragments to Objects: Mechanisms of Visual Integration
講演者:Dr. Pawan Sinha (Department of Brain and Cognitive Sciences, MIT)
企画:長田 佳久 (立教大学)
司会:阿久津 洋巳 (岩手大学)
企画の趣旨:実験心理学や認知神経科学において認知に関わる脳の領野を特定する研究の進展は目覚ましいが,それに比べると認知がどのように行われるかに関する研究は必ずしも多くはない。Sinha博士の研究室ではこの問題を精力的に取り上げて多くの成果を挙げてきた。特に顔のように重要な情報がどのように脳内処理されているかを実験的に検討している。また,博士の研究は視覚経験によって対象の表象がどのように形成され学習されるかに焦点を当ててきたが,計算論的モデルを用いることによって大きな成功をおさめ,国際的に高い評価を得ている。今回の講演では,正常ではない視覚発達をした子供を実験参加者にした研究を基盤として,初期情報が統合されるために高次の学習が果たしている役割について語られる予定である。なお,この招待講演は東京大学21世紀COEプログラム「心とことば-進化認知科学的展開」ならびに立教大学アミューズメント・リサーチ・センター(RARC)と共催とし,非会員の方々の参加も可能である(無料)。本講演に通訳は付けないが,講演の日本語要約をあらかじめ配布し,適宜簡単な要約を行う予定である。
講演の要旨:Learning to integrate information is a key task a child's brain has to perform during the normal developmental course. In essence, this developmental process transforms the sensorium from an amorphous collection of primitive attributes, to one where these attributes are integrated into cliques corresponding to distinct objects. In this talk, I shall describe our work on a model of visual integration, motivated in part by experimental studies of individuals with abnormal developmental profiles.


シンポジウム1
第1日目 14:30~16:30 9号館大教室 9000
「因果知覚に関する研究の新たな展開--ヒトと動物の比較--」
話題提供者:小松 英海 (慶應義塾大学)
      中村 浩 (北星学園大学)
      松野 響 (京都大学霊長類研究所)
      長坂 泰勇 (The University of Iowa, Department of Psychology)
指定討論者:辻 敬一郎 (中京大学)
企画・司会:長田 佳久 (立教大学)
企画の趣旨:因果知覚は哲学と心理学において論じられてきた認識に関する重要な研究課題であり,心理学者の高い関心を引きつけてきた。ミショット以来,因果知覚の研究は少数の研究者によって支えられてきたが,90年代に入って新たな研究が始まった。その1つはイェール大学のショールを中心とするグループが行ってきた研究である。彼らはミショットの生涯にわたる中心的なテーマとなった因果性,現象的永続性, 実在性の問題をミッド・レベル・ビジョンにおける表象‐オブジェクト・ファイル‐の枠組みの中に位置づけようとして,低レベルの感覚情報と高レベルの認知情報を仲介する表象の構造を模索している。また,因果知覚は顔の知覚や音声言語の知覚と同じように高次な特性を持ちながら自動的で刺激駆動的な特性を併せ持つ現象であり,他の視知覚と深い関係があると考えている。彼らの研究はかなりの広がりを見せはじめている。他方,日本では若手研究者による動物の因果知覚に関係する実験的研究が成功しはじめ,人間の認知研究のデータとの比較が可能になりつつある。因果知覚をめぐる人間と動物に関する基礎研究を共通の場で比較し議論することがこのシンポジウムの目的である。小松氏には,因果知覚を含めた「関係性の知覚」を知覚体制化の枠組みから論じていただく。中村氏には,ヒトの幼児期における因果知覚に対するいくつかの観点から話題提供をお願いしている。松野氏にはチンパンジーにおける2つの運動物体の衝突の知覚について最新の研究を紹介していただく。長坂氏には系統発生的に下位にあるリスザルとヒトの実験結果を比較した2運動物体の衝突の知覚に関する最新の研究成果の紹介をお願いした。指定討論者にはヒト・動物の知覚,認知のいずれの領域にも高い見識を持つ辻氏にご依頼した。因果知覚に関するヒトと動物の比較研究のシンポジウムはおそらく初めての試みである。話題提供者を含め参加者の皆様には,因果知覚研究の新しい方向づけを探る活発な議論をお願いしたい。


シンポジウム2
第2日目 14:20~16:00 9号館大教室 9000
「人間の記憶に関する学際的パースペクティブ」
話題提供者:齊藤 智 (京都大学)
      仁木 和久 (産業技術総合研究所)
      加藤 元一郎 (慶應義塾大学)
指定討論者:太田 信夫 (東京福祉大学)
企画・司会:都築 誉史 (立教大学)
企画の趣旨:心理学の基礎的な研究領域の中で,記憶の問題は最も論文数が多いテーマの1つである。人間の記憶に関しては,心理学以外でも,神経科学や計算機科学において精力的に研究が進められてきた。21世紀を「脳の世紀」と位置づける動きがあり,神経科学と計算機科学は,従来から共同研究を進めてきている。我が国においても,心理学を含めた三者の共同研究が,徐々に広がりを見せ始めている状況にあると言えよう。こうした学際的な研究を行うには,実験装置をはじめとして多くの困難が伴うが,心理学研究者も自分の研究テーマに関して,学際的な視野を持つことは不可欠であろう。本シンポジウムでは,認知心理学(実験心理学),脳イメージング研究(脳神経情報研究),臨床神経心理学(精神医学)といった異なる立場から,第一線の研究者の方々に話題提供をしていただき,記憶を複数のアプローチによって検討することを通して,将来の有意義な研究につながる手がかりを探ることを目指したい。



詳細: 上記内容の詳細,交通アクセス,会場案内等は下記大会HomePageをご参照ください.
 http://www.rikkyo.ne.jp/grp/kiso2005/index.htm


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