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2006年12月16日

 ■ 第43回認知心理学研究会

 秋の深まりを感じる今日この頃ですが、皆様にはますますご清栄のことと存じます。

 さて、このたび第43回認知心理学研究会を大阪市立大学において下記の通り開催いたしますので、ご案内申し上げます。今回は、本学の村上晴美先生と西垣順子先生のお二人にご発表をお願いいたしました。村上先生は認知心理学と情報科学、西垣先生は認知心理学と発達・教育心理学の融合領域において、それぞれ先端的な研究を行っておられます。

 年末のお忙しいときとは存じますが、どうぞお誘い合わせの上、多数ご参加下さいますようお願い申し上げます。

開催日時:12月16日(土)14時~17時
開催場所:大阪市立大学法学部棟6階第2会議室(杉本キャンパス)

発表者及び発表内容:

村上晴美先生(大阪市立大学創造都市研究科・学術情報総合センター助教授)

テーマ 「テキストからの自己と他者の理解の試み」
要旨:テキストデータを用いて自己と他者を理解するためのシステムを開発している。アンケート等によりデータを集めるのではなく、日常生活の中に存在するデータを利用する点が特徴である。本発表では、Web閲覧, 購買履歴等から自己の興味・知識空間を作成するシステムと、新聞記事から他者の特徴空間を作成するシステムと、 Webページ上の同姓同名人物を分離するシステムを紹介する。

西垣順子先生(大阪市立大学大学教育研究センター助教授)

テーマ 「大学生における高水準リテラシーの発達と教育

-大学生による体系的で多層的な世界認識という観点から-」

要旨:入学したばかりの学生と卒業間近の学生を比べると,大学生リテラシーが大学教育経験を経てそれなりの発達変化を見せると言える。だが,それを認知心理学的に測定して発達プロセスをモデル化することはなかなかに難しい。本発表では,このような研究課題に対して,発表者が4年半にわたって試行錯誤してきた経緯を紹介しつつ,リテラシーの発達と大学教育のありかたについて考察する。特に,ピアジェの言う形式的操作の獲得と関連して,大学生が文章で伝達される世界をどのように認識しようとするのかという切り口から,大学生の発達を研究する可能性を探る。

会場へのアクセス:JR阪和線「杉本町」駅下車。徒歩5分。(お車での来場はご遠慮下さい)

ホーム南側の踏切を渡り、右手前方に見える11階建ての薄いピンク色の建物へお越し下さい。天王寺~杉本町は各停で約15分。電車は10~15分間隔で運行しています。
アクセス詳細情報:
http://www.osaka-cu.ac.jp/information/access.html
http://www.osaka-cu.ac.jp/information/campusmap.html

*研究会終了後(午後6時より)懇親会を予定しておりますので、こちらにも奮ってご参加下さい。懇親会へのご参加の希望は当日承ります。
 懇親会会場:たべたてや一得 阿倍野店(JR天王寺駅より徒歩10分)

連絡先:池上 知子(大阪市立大学文学研究科)
E-mail ikegami@lit.osaka-cu.ac.jp

投稿者 office : 2006年12月16日 07:41